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森林を届けるとはどういうことか。


こんにちは、お久しぶりの方も、初めましての方も、読もうと開いてくれてありがとうございます。林業のイベント企画や研修などを行っているCommunityForestの運営している「林家になる旅人」の成田です。


今日は森林を届けるとはどういうことかを考えてみる。

一週間前に書いた「五感が削られる世界で、森林をどのように届けるか。」が思った以上に反響があり嬉しい限りだ。今回はもう少し森林を届けることを深堀りする。


ちなみに前回は、林業の半世紀前の状況を「都道府県別林業総覧」という専門誌を通じて知るシリーズ「かつて林業地はどんな姿だったのか?」を更新した。前回の記事はこちら。こちらのシリーズでも何かリクエストがあれば、コメントしてほしい。


森林の届け方として最も一般的なのは森林の中で行う森林浴だったり、森林教育、森林セラピーになるだろう。物質的な状態であれば、木材として森林を届けるのが多い。

これではまだ空間、物体が存在しているだけになる。森林が五感を刺激する状態を考えてみる。

触覚、聴覚、嗅覚、視覚、味覚の五感に当てはめてみる。

触覚
森林に触れることは、樹木に触れたりすること。もしくは木材に触れること。なにに気付くのだろうか。棘がある植物だったら、割った直後の木材だったら、チクッとするだろう。
あと温度の話は有名だろう。私が特に印象的なのは、桐を題材にしたものになる。㈱イシモクの日本橋店に行けば体感できるのだが、冷蔵庫に入れた鉄板、フローリング材、桐の板を順に触るとだんだん常温に近くなる。
いわゆる木の温かさを感じる。

聴覚
聴覚を刺激するのは何があるだろうか。森林だったら、生き物が動く音だったり、川の音だったり、風の音だったりするだろう。ちなみに樹木に抱き着いて、水を吸い上げる音というのは、科学的に否定されているので騙されないでほしい。
木材であれば、木琴など楽器や木のプールなどで聞こえる木と木がぶつかり響く音だろう。

嗅覚
嗅覚では何があるのだろうか。私は毎日青森ヒバの匂いを焚いて、少しでも安眠できるようにしている。意外とリラックスするには匂いが一番効果的ではないだろうか。
あとはかんな削りの木くずとかもいい匂いがする。森林を届けるのが一番イメージしやすい。アロマオイルづくりとか小規模(個人クラス)で出来ないのかな・・・。

視覚
これが今最も出来る森林の届け方ではないだろうか。 YouTube で森林の動画を配信したり、 SNS で森林の写真を投稿したり、だれもが簡単に身近な人に、不特定多数の人に届けたりすることが出来る。

味覚
森林を味わうとはどういうことなのだろうか。以前投稿で奥多摩の方でスギの間伐材パウダーを活用したケーキがあるようだった。一度は食べてみたいものである。

以上ざっくりと森林を届けるには、このようなものがあるのではいかいうものになる。

皆さんの森林の届け方を募集します!良かったら教えてください。

本日も読んでくださりありがとうございました。

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