2023年度の振り返り
2023年度が終わった。
始まったと思ったら一瞬で去っていった。
人生初の育休を経験、半年後に職場復帰。
環境の変化と心境の変化が大きい年だった。
新しい年度が始まる前に、この1年間を振り返っていく。
4月。3月に出産した第3子とともに迎えた新年度。久々の赤ちゃん。
「30代後半やし、絶対にしんどいやろ」と
覚悟をしていた乳児との生活。
だが娘は、授乳すれば夜中は連続6時間は寝てくれる。機嫌が良い。体重の増え方も健康そのもの。上の2人と比べても全く手がかからなかった。一生分の親孝行をしたといっても過言ではない。
私には、産後特有の情緒不安定な時期はあったものの、すぐにドーパミンがドバドバでまくり、幸せに溺れてしまうほどに穏やかな日常が訪れた。
小学生の姉兄は、頼んでもない妹の世話をかってでてくれ、上の子たちの人間的な成長を感じた。そして年の差育児のすばらしさを知る。
そんなわけで、空いた時間に、読書したり、やりたくてもできていなかった自分の棚卸を行う。A4のツバメノートを3カ月で使いきり、めちゃくちゃ自分を見つめなおした。
これからどう過ごすか、方向性を決めていくという時間にすべて費やした。
自分の心境をノートにアウトプットする過程で、いろんなことがわかった。
そのひとつが、
「自分はそこまで悪い奴ではない」
ということ。
文章にすると「は?」という感じがするが…。
今まで、自分に対する認識がネガティブなものだった。それはいろいろな理由がある。特に10代後半からは、「羨ましさ」「危機感」「憤り」を原動力に変えて努力してきた。受験とかもそう。「いつか見返してやるぞ!」的な何か。「人の役に立ちたい」「生活のために仕事する」、だけでは頑張れない。闘志を燃やせる対象が常に必要だった。そのことは悪いことではないはず。だけど、どうやら本来の自分とはギャップがあり、そのギアのあげ方は副作用がある。
「常に何かに憤りを持っている自分」であることは、私にとってあまり心地よいものではなかった。
何らかのドロドロした感情を携えていると、無意識に「自分は罪深い人間なのではないか」と思い込むようになる。
けれど、何の罪もない瞳で赤ちゃんに見つめられる日々を過ごしていると、憤りもなく、誰をうらやむ必要もない。抱いたときの重み、匂い、鼓動の速さ、温かさ...至福。
何か特別なことをせずとも、ただただ幸せが湧いて満たされるだけのセラピー生活。心が洗われて、本来の穏やかな自分に戻れる。仏の境地である。「何にも憤っていない自分」ってこんなに良い人なんですね。と真顔で家族に伝えたところ、「は?」みたいな反応をされる。
ちなみに、穏やかに過ごせたのは娘が育てやすかったからなので、そんな気付きを与えてくれた娘はやっぱりマジで親孝行。
しかし、7月に差し掛かったころには、穏やかだった自分にさよならを告げる。
放置できない問題があれこれあり、職場等の諸事情に首を突っ込み始める。
授乳しながら資料作成。
ZOOMしながらおむつ交換。
おんぶしながらスラック返信。
もっと休みたかったのが本音だが、そんなことをいっていられようか。
子の成長もめでたく、ずりばいがはじまる。
つまり、子どもが寝ている間だけしか作業ができない。細切れの時間で何かを進めるのは難しく、寝かしつけ後の深夜にPC作業。自分で決めたことだからこそ余計に葛藤する。だが今となっては後悔はない。
そんな風に迎えた8月は、はじめて学童無しで夏休みを過ごした。小学生2人と0歳児がいる身としては、100点でいいんじゃない?と思うくらい頑張った。
息子は九九を覚えたり、娘は自由研究をがんばったり。
(→この自由研究は、娘にとっての大挫折につながる。。。)
とにかく成長を感じた1か月。
そして、この時期の日記には、これからの自分の方向性を書いている。
改めて自分がやりたいことを整理する。いままで、落っこちてきた業務を進めていた部分もあったが、軸を意識しながらやるのとは景色が違う。
9月から職場復帰。
時短とはいえ、思い切り仕事ができる喜びをかみしめる。
身重では行きづらかった企業・行政周り、東京出張などの現場に行く。
育休中にインプットした知識・情報も総動員して業務に落とし込んでゆく。ただただすごい人たちとご一緒出来て、役得でしかない日々。
社内にも社外にも頼りになる方々が増え、業務的な負担だけでなく、精神的な負担もシェアできたのは大きい。
あと、このころに妊娠前の体重に戻る。約-20kg。
結局は「痩せるなんて絶対無理だ」という自分の思い込みをいかに外せるかが鍵だった。あとは淡々と決められたことをブレずに行う。とりあえずは、めちゃくちゃ自信になる。
最大の山場は2~3月におとずれた。ついこないだのこと。
約1か月間の間で、
・1週間の教育プログラムの運営、
・小規模イベント2件
・冊子の作成・入稿
・ハイブリッドイベントの準備・運営
・報告書作成
そのあたりが一気になだれ込む。
結果的に、人を頼りながら時短勤務の中でもなんとかできたので、業務量の問題というより、精神的なプレッシャーが大きかった。同時並行で複数の進捗管理をしつつ自分も手足を動かす、という難しさ。
これは単純に自分のペース配分ミスだと思う。
とはいえ、大きな問題もなくやり終えたので、「めっちゃ偉いやん!」と自画自賛したい。
いよいよ、2024年度が始まる。
どうか穏やかに、新しい景色が見れますように。