ウッドショックで粗利が半減する? 【メルマガ】 7
第343号 2021年7月24日 発行分
みなさん、こんにちは!くもんです。
今日も限定メルマガをお送りいたします!
二十四節気:大暑(たいしょ)
七十二候:桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
暦通りの大暑ですね。。。
容赦なく太陽が照りつけ、大地からは
陽炎がユラユラと立ち上り、うだるよ
うな暑さが続く頃です。
水分補給と食養生が欠かせない季節です。
では、お送りします!
1. 今週の起業家ノウハウ 「ウッドショック」
ウッドショックという言葉を聞いたこ
とはありますか?
最近、住宅をつくっている工務店業界
で聞くようになった言葉です。
ウッド=木、ショック=予期しない事態
つまり、木材の仕入れ価格が高騰して大
変な状況になってきたのです。
理由は、米国などで住宅の需要が伸びて
木材が大幅に消費され不足しているから
です。
この木材が坪4万上がる予定で工務店
業界では大問題になっています。
木材が坪4万上がるとどうなるのか?
粗利が半分になります。つまり、工事
利益が半分になるのです。
今までが一坪7万。これが11万にな
るのです。
一般的な建坪が36坪なので木材で
252万だった。これが396万にな
るということ。約144万の原価増な
のです。
では、住宅を建築した場合の工事利益
がどのくらいかというと20%程度。
坪50万の住宅として粗利360万。
この粗利が木材高騰分144万減ると
いうことです。
粗利216万になります。40%減で
す。どうかすると半減ですね。
これは今までと同じ工事をしても利益
が半分しか確保できないということで
す。
経営的には危機的状況です。
対策が厳しい!
利益が半分しか取れないとなるとどう
したらいいか?
値上げか受注増でしょう。
多少の値上げはやむを得ないとしても
改善策にはなりません。
値上げすると、ユーザーがしばらく様
子見のため建築を数年待つ可能性もで
てきます。そうすると本末転倒です。
あとは受注増。倍の受注をする?
計算上はそうですが、倍なんて不可能
に近い目標でしょう。
売上の方程式から上記のことが分かります。
売上=客単価×客数
今回は、
粗利=1棟当たりの粗利×客数
まず思い付くのは、財務体質の弱い会
社から潰れていくのかなということ。
営業力が弱かった会社、粗利経営が
不十分だった会社がピンチでしょうね。
粗利が半分になる材料原価の増加、
こんな大きなショックをどう乗り
切るのか?
ピンチをチャンスに転換できないか?
激動の時代にこそチャンスが転がって
いるのです。
チャンスをものにできるかどうか?
考えてみましょう!
くもんあきひろ
【編集後記】
これから台風が3つくらい発生するよ
うです。
今年は台風の当たり年かもですね。。。
しかし、気候変動が顕著に出てきてい
ますね。
ヨーロッパや中国の大洪水、これから
の時代は防災が必須項目ですね。
ということでメールマガジンをお送り
しました。お読みいただきありがとう
ございました!