田んぼがあるから人が集まる
先輩協力隊員のマーチさんの、田んぼ復活プロジェクト、今日は苗代作りでした。
私はたまたま寄らせてもらっただけでしたが、地元の子どもたちが参加していて(自主的で、三密ではないのでコロナは問題ないです)、お天気も良くて、素晴らしい時間でした。
マーチさんの田んぼには、レンゲが満開で咲いていました。
虫もトカゲもイモリもいます。
人もわらわらと集まってきます。
不思議な力のある場所でした。
家は何軒かあるけれど、ほとんど空き家。普段はおひとりしか住んでいないと聞く集落に、大きな笑い声が響いている。
田んぼがあるからみんな集まる。
たまたま居合わせた私は、切なさに胸がじーんとなりました。
人が減っていくのは、決して住んでる人のせいじゃないんです。
そこに住んでる人は、その場所をとても大切にしている。好きだから住み続けている。暮らし続けている。
それは、きっと、基本的人権のような話なんだろうな。誰しもが生まれながらに持っている当たり前のひとつ。
だから、誰も、誰からも、奪えない。
行政が、経済が、教育が、医療が、どうこうできることではないんですよね。
というようなことを、子どもらの走り回る景色を見ながらぼんやり考えていました。