集落は遷移する
【集落は遷移する】
2020年8月の段階で、以下の3形態の様相をもつ集落があり、これを集落が遷移していく姿ととらえると線形に並べることができる。
集落の遷移の始まりと終わりとその中間を調査・考察することで、人は何を基準にして、その場を選び住みはじめ、暮らしを紡ぎ、あるいはどのような要素によってその場で暮らすことを諦めたりやめたりするのか、を抽出したい。
明らかにしたいその基準が、どのような価値観に依拠しているのかを探りたい。経済的価値観のみならずそれ以外にも依拠する価値観があるならばそれを明らかにしたい。
また、現在は住人が多数あり滞りなく日常生活が営まれている地区も、現状は高齢化しており、今後の5年10年で様相が急激に変化することが予想される。そのような地区でどのようなことを想定しておくことが望まれるかも導き出したい。場合によっては、予想される将来を回避するための行動がとれるかもしれない。
●在住で消えかけの集落
蝉谷(2世帯3名)
中谷(4世帯10名)
大久保(1世帯2名)
畦が野(1世帯1名)
●不在住だが定期訪問のある消えかけの集落
中内
●すでに消滅した集落
Aさんの元の集落、名前?(和無田に移住)
Mさんの元の集落、名前?(南宇に移住)
【住人への質問】
●在住の集落
移住の話やタイミングはなかったか?
移住話があったが移住しなかったのはなぜか?
住み続けることの良さはどこにあるか?
住み続けることのむずかしさはどんなところか?
5年後、10年後、30年後、50年後、100年後はどのようになっていると思うか?また、どうなっていてほしいと思うか?
●不在住・定期訪問の集落
なぜ訪問するのか?
定住することをやめたきっかけは何か?
最後の住人との接触はいつか?
今後の見通しはどのようなものか?
5年後、10年後、30年後、50年後、100年後はどのようになっていると思うか?また、どうなっていてほしいと思うか?
●すでに消滅の集落
かつての住まい・集落に、今現時点で何か思いは持っているか?
どんな思いか?
移住するときに、家や田畑は処分したか?処分方法はどのようなものか?引っ越し業者を頼む、取り壊す、何か植える、など。
そのときの思いはどんなものか?
移住前と移住後でどのように生活が変わったか?
5年後、10年後、30年後、50年後、100年後はどのようになっていると思うか?また、どうなっていてほしいと思うか?