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自分のことが丸ごと受け止められているなら、その出産育児はきっと大丈夫。

昨日下の子の1歳のお誕生日でした。

はじめてのお誕生日。
上の子がお兄ちゃんになってから1年の記念日。
そして私が生き延びてから1年の日。

色々と思い出され感慨深く、センシティブな1日でした。

以下内容は長いし生々しく苦手な方もあるかもしれませんのであしからずm(_ _)m
何か参考にされる方があれば…と書きます

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最後に帝王切開に切り替えになった上の子の出産から5年経過して、その時切ったおなかの傷も順調に回復して完治していたので、今回は帝王切開後の経膣分娩(いわゆるVBAC)にトライしました。

帝王切開の時の古傷が陣痛で開く子宮破裂の可能性がないことはないので、限られた病院で、医療チームが待機する万全の態勢です。
リスクを承知でVBACに臨むというのは、色んな面でものすごいわがままなことなのではないか…と最後まで悩みました。

でも自分の身体の声を信じたかった。
自分の中にいる命の力も信じたかった。

陣痛開始から28時間かかりましたが(なんと!)、何とか生まれました。

VBACでは子宮の収縮を促す陣痛促進剤が使えないので、自分の身体と赤ちゃんの応答と、助産師さんたちの職人的なサポートで、生みます。

あまりに時間がかかり過ぎて陣痛が弱まってきてしまい、赤ちゃんもしんどくなってきて、そろそろ帝王切開に切り替える目処を立てようか…と先生に言われたその時に、ロケット発射するようにどかんと破水して、その後はいきみまくってあれよあれよと出てきてくれました。

目立った大きな問題もなく、無事にこの世に出てきました。

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陵加ちゃんの気持ちをできるだけ大事にしたいからもう少し待つね、と最後までわがままを聞いてもらえた病院の先生たちに感謝でした。
一度目に病院の都合を押しつけられて帝王切開に至った苦々しい記憶も克服されました。

帝王切開がだめで経膣分娩が良いということではないですし、生まれてきた子はどちらも何も変わらないです。タラレバはないと思う。ただ起きたことを受け止めて生きていくしかない。

でも、これだけ医療が経済に組み込まれたなかで、自分の身体の力を自分で信じ抜くことの、なんと大変なことか。

一度目の出産のとき、今日なら私がいますからもう産んでしまいましょうか、と担当のお医者さんに言われたことがずっと引っかかってきました。

初めての出産で情報が非対称の状態で「お産は待ったなしです」と無情に言われた妊婦は、医者に従うしかできない。
医者はある種の権力者です。
まだ自分の身体や赤ちゃんが調ってないのではないか?という疑問をかき消されて、即入院しました。

しかし陣痛を待つもなかなか子宮口が開かず、薬を投与されたり色んな処置をされたりあの手この手をしてみてもお産が進まず、最終的に「もう切ってしまいましょう、今夜なら私ができますから」

無事に出てきてくれたものの、あとから看護師さんに「フルコースだったね」と言われました。
帝王切開したあとはもう次も必ず帝王切開でしか産めないということも、切ったあとにわかったことで、泣き崩れました。

気持ちが置いてけぼりになった私は、この出産を受け止めきれずに育児スタートとなり、その後も色々と問題を抱えて苦しい日々を重ねていきました。

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長いこと、あれはあの病院のあのお医者さんが人間的にあかんかったんやと思ってみたり、医療が経済に組み込まれて効率や点数稼ぎが求められるようになったことが原因だと分析してみたり、どこに気持ちを持っていけば良いのかさまよっていました。

でも、今ならわかります。
自分で自分を丸ごと受け止めていなかったことが原因でした。

恋愛、結婚、出産、離婚、色々ありますが、他人に合わせた人生でなく、他人の指標による人生ではなく、私が私を生きているかどうか。
良いところだけでなく恥ずかしかったり情けなかったりする自分自身も丸ごと私だと諦めて受け止めているかどうか。

その当時の私は、まだ受け止められていなかったんだなと思います。
だから、お医者さんに都合を押しつけられてお産に臨もうとするときに、NOが言えなかったのです。自信を持って、言えなかったのです。

***

出産については自分の望む形が今回実現できたものの、その前後の人生は大変なジェットコースター並みのものなのですが、それはまた別の機会に話すとして…

自分と向き合わざるを得なかったこの2〜3年。
そしてあの壮絶な28時間の出産を経て1年たった今、感謝の日々です。
私がますます私を生きることができています。
例えばひと時代昔なら人から白い目で見られるようなこともあるかもしれません…でも、それも私。すべて受け止めている(つもり)。
もちろん育児ストレスを溜めることもあります、イライラもたくさんします。でも根底のところで、私は今はもう大丈夫という感覚があります。
多分、これから色々あるだろうけど、きっと大丈夫。そんな気がする。

自分を丸ごと受け止めることの重要さを、伝えたいなぁと思います

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