今年もノーヒットで終了しました
みなさま、ご無沙汰しております。
もうすぐ2021年も終わりですね。
みなさまにとっては、どんな1年だったででょうか?
毎年、年末に家の大掃除と一緒に行うのがサンプルの整理。
化粧品の処方開発に携わるようになってから、私にとっては毎年年末の恒例行事です。
仕事で作った処方サンプルは、まず手の甲などで評価して、感触がよかったものについては持ち帰って顔で使用して評価します。
そのため、我が家の洗面台周辺は、いつも処方番号が貼られたサンプル品でごった返しています。
今年は、プロジェクトとして承認されなかったものも含めると、クレンジングからクリームまで、ひと通りラインで揃うという結果になりました。
今年もいろいろつくったなぁと感慨深い気持ちと合わせて、今年は少しむなしい気持ちにもなりました。
2021年の12月で、転職してまる3年。
3年間で提案した新しい処方は20処方近くに上ります。
20処方が多いのか少ないのか、こんなにコンスタントに新しい処方を提案し続けるという仕事をしたことがなかったので、私にも判断はできません。
ただ、1つの処方に100バッチぐらいのトライアルを重ねるので、それを考えると、作った数としては、2000個分になりますね。
そう考えると、なかなかの数です。
でも、この3年間提案した処方で、商品につながったものは、1つもありません。
「なぜ、採用してもらえないのか?」
「どういうものを提案すれば、採用してもらえるのか?」
この1年、そんな迷いをずーっと抱えながら、処方開発に取り組んできました。
なぜなら、自分が作った処方が世の中に出て、お客様に使っていただくことが、私の一番のモチベーションだからです。
私だけが採用されていないのであれば、私のやり方を見直す必要があると思います。
でも、現状、一緒に働いているチームのメンバー、みんなが同じような状況です。
つまり、組織の仕組みが、新しい処方を採用しにくいものになってしまっている、ということなのではないかと思っています。
上司にも問いかけましたが、
「マーケティングで商品を売っている会社である以上、商品化できるかどうかはマーケティング次第なので、運に頼らざるを得ない」
「コンスタントに処方を提案し続けて、採用されるのを待とう」
とのことでした。
ますます私のモチベーションが低下してしまったことは言うまでもなく。
処方開発の仕事が大好きな気持ちはいまでも変わらないですし、新しいものを作り出すのは楽しい。
1日でも早く、自分の処方を世の中に商品として出したい。
そう思うのは、多くを望みすぎなのでしょうか。
来年こそは!という気持ちと、
環境を変えることも選択肢かなぁという迷いと…
なんだか、モヤモヤしたまま、年越しを迎えることになりそうです。
年末はまた一段と冷え込むようですね。
みなさま、どうぞよいお年をお迎えくださいね。
2022年も、みなさまにとって温かく輝く年になりますように。
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