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フェブラリーステークスの"頭の体操"

東京ダート1600mを馬券の主戦場にしている以上、フェブラリーステークスは馬券を当てておきたいレースの一つ。
G1ともなると情報量が一気に増え、それこそ2週前の登録発表時点から情報過多になりかねないので、まずは"頭の体操"として要点を整理しておきたい。
既にまとめている「東京ダート1600の攻略ポイント」はこちら

レモンポップを中心にレースは回る

言うまでもないが、今回の主役はレモンポップ。
従前、本レースは各ダートG1馬が一堂に会するような場であったが、今年登録しているダートG1馬はショウナンナデシコ、ドライスタウト、メイショウハリオ、レッドルゼルの4頭。
これらの馬も絶対的な存在では無く、近走で重賞を勝っている馬も限られることから、レモンポップに人気が集中することが予想される。
前目で競馬するタイプなのでレースもこの馬を中心に回ることになる。

カギを握るのはアメリカン血統

先週末の馬場状態は不良→重で、湿って走りやすいダートだった。先行馬の好走が目立つ。
今週は月曜に降雨があって以降、雨は降らない予定で日曜に傘マークが付いている。
どの程度乾くかは予想が難しいが、2週前までのパサパサ乾燥ダートまではいかないだろう。
ある程度水分を含むダートという前提で着目したいのはアメリカン血統。
スピードと先行力で押し切るレースになることが多い。

稍重~不良のフェブラリーステークスはG1昇格後6回。このうち改修した2003年以降の5回を対象とする。
※アメリカン血統の対比として日本型と称しているが「非アメリカン血統」の意味合いとして用いているため、正確な分類ではない。サンデーサイレンス系ほか産駒や自身が日本の芝中距離で活躍するような系統のイメージ。

2022年
1着 父American Pharoah(米) 母父More Than Ready(米)
2着 父サウスヴィグラス(米) 母父Langfuhr(米)
3着 父クロフネ(日) 母父キングカメハメハ(日)

2016年
1着 父ヘニーヒューズ(米) 母父Distorted Humor(米)
2着 父トワイニング(米) 母父アグネスタキオン(日)
3着 父アグネスデジタル(米) 母父タバスコキャット(米)

2009年
1着 父シンボリクリスエス(米) 母父サンデーサイレンス(日)
2着 父Mineshaft(米) 母父Deputy Minister(米)
3着 父フジキセキ(日) 母父Deputy Minister(米)

2007年
1着 父ヘネシー(米) 母父リアルシャダイ(日)
2着 父フサイチコンコルド(日) 母父ブライアンズタイム(日)
3着 父エルコンドルパサー(日) 母父イブンベイ(日)

2005年
1着 父タイキシャトル(米) 母父Storm cat(米)
2着 父Storm cat(米) 母父Seeking the Gold(米)
3着 父ティンバーカントリー(米) 母父Alydar(米)

このようにほぼアメリカン血統が上位を占めているが2007年のようにアメリカン血統が走れない年もある。
これは逃げ先行馬に有力馬がおらず、差し馬が上位を独占したため。
つまり前に行くアメリカン血統の有力馬がいれば、湿ったダートのフェブラリーステークスではかなり有利ということ。

分類を去年の武蔵野ステークスに当てはめると以下のようになる。
1着 父オルフェーヴル(日) 母父Tiznow(米)
2着 父Lemon Drop Kid(米) 母父Giant's Causeway(米)
3着 父キズナ(日) 母父New Approach(日)

レモンポップはギルデッドミラーにハナ差先着を許したが、馬場が湿ってスピードが活きるダートになればブラッドバイアスを味方に付けられそうだ。

過去レースの精査を慎重に

本レースは概ね以下の再戦メンバーとなることが多く、これらレースの精査はしっかり行いたい。
フェブラリーステークス、かしわ記念、武蔵野ステークス、根岸ステークス
特に同コースのフェブラリーステークスおよび武蔵野ステークスはリピーターの好走が多く、要チェックとなる。
また、構図として「1200~1400中心に使われていた馬の距離延長」と「1800~2000中心に使われていた馬の距離短縮」の対決となるが、概ね後者に利することが多い。
距離変更による出し入れも頭の片隅に入れておきたい。

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