ドラゴンラージャがずっと好き2023 ~ドラゴンラージャアドベントカレンダー企画10日目~
こんにちは。
#ドラゴンラージャ電子版復活ありがとうAdvent Calender 2023企画の10日目に参加させて頂きます!素敵な企画をありがとうございます。
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アドベントカレンダーも本日で10日目。
私は「ドラゴンラージャ」との出会いとこれまでを振り返ると共に、ドラゴンラージャの好きな言葉の幾つかについて考えていることを綴ってみようかなと思います。
先にお断りをしておきますと、書けるかな…どうかな…と言いつつ打ち込んでいるうちにまあまあ長文になってしまいました。推敲もそこそこの感想ともエッセイとも言えない乱文をお届けしてしまう失礼をお許しください。
読みたい部分だけでも読んで頂けたら僥倖です!
私とドラゴンラージャ
私がドラゴンラージャに出会ったのは小学校高学年の時の学級文庫でした。同じように図書館や学級文庫で出会った同年代の方も多いのではないでしょうか。
私は小さい頃から読書が好きでしたが、ドラゴンラージャは格別に夢中になって読んだシリーズでした。
親の影響でドラクエやFFといったファンタジー系のゲームに触れ、冒険に憧れていた私にとって “剣と魔法の世界”“異種族の仲間との旅”はまさに憧れていた世界観でした。フチの軽妙な一人称視点に、不意に差し出される含蓄深そうな言葉。個性盛りだくさんのパーティーメンバーに、迫り来るモンスター、そして国家の歴史と陰謀!(ここは当時の私にはちょっと難解でしたが)。
ニンテンドーDSにも夢中な小学生時代でしたが、ドラゴンラージャを読んでいる間は、これが一番楽しいと心から思っていました。途中まではかなりのスピードで読んでいたのに、読み終わりたくなくて10巻、11巻あたりは次の巻を読む前にそれぞれ3回ほど読んでいたのを覚えています。
そして好きな言葉やかっこいいと思ったフレーズをノートにひたすら書き写していました。今振り返ってみても当時の私、熱烈だな……(笑)。
このノートは今もお守りのように手元にあります。再読してみると、あの言葉を取り上げてないなんて!と思う所もありますが、当時の私が選んだ言葉と思うと、それはそれで感慨深いものです。
経る年月は早いもので、数えてみるとあれから13年ほどが経っています。
13年!!
気づけばドラゴンラージャに出会ってからの人生の方が長くなっていました。驚きです。
これまで多くの物語に触れてきた中でも好きな作品は両手で納まらないほどありますが、私にとってドラゴンラージャは「あの頃はこれが好きだった」で終わらない、今も好きを更新し続けている、特別で稀有な作品です。
読む私が変化していく度に、この物語は新たな発見をくれる気がします。
あの頃年上のお兄さんとして読んでいたフチの年齢を追い越してから読むと、フチや登場人物の姿がまた違って見えたり。あの頃にはただかっこよさそうな言葉、としか捉えていなかったフレーズを実感する瞬間が人生にやってきたり。
今の私には見えなかった考えが、5年後の私には見えているかもしれません。
人間は変化する生き物ということを、存在を以て教えてくれる作品です。
今もずっと大好きです!!!!!これからも!!!
小学生の私!見てますか!13年後もドラゴンラージャの話をしているぞ!!!
私とドラゴンラージャとインターネット
上記でざっとドラゴンラージャと私の出会いについて綴りましたが、この13年を振り返るにあたってインターネットの存在は切り離すことができません(そもそもドラゴンラージャが韓国のWeb連載小説です)。
大変個人的な回顧ですが、私とドラゴンラージャとインターネットとして少し振り返ってみたいと思います。
※この項は一層個人的な感慨と叫びになることが予想されますので、分かるポイントがある同年代の方はご一緒に懐かしさに浸り、分からない方は生暖かい目で見守って頂けると幸いです。読み飛ばして頂いてもなんの支障もありません。
当時小学生、インターネット検索サイトを覚えたての私は、好きな作品ができると作品名を検索ボックスに入れていました。勿論、「ドラゴンラージャ」も例に漏れず。ただし本編を読み終わる前にWikipediaを読んでしまったがために、タイバーンの正体について激しくネタバレを喰らい、なかなかのショックを受けた記憶は今も割と鮮明です。最新話を読むまでWikiらない、今に続く教訓を得たのはこの時でした。今思っても惜しいことをした……。
また、ドラゴンラージャのような厚めの本を読む友達がいなかった私は早くもインターネット上に同士を求めていました。とはいえSNSなどない時代。私が拠点としていたのは「Yahoo!きっず」でした。
私が作成した「ドラゴンラージャクイズ」に答えてくれた皆様ーー!!お元気ですかーーー!!!(目玉モンスターばりの大声)
当時のYahoo!きっずにはクイズを作ってインターネット上に公開できる場があり、好きなテーマについてのクイズを作って回答し合うことができました。私が作った「ドラゴンラージャクイズ」は作者名やOPGや作中の魔法に関するシンプルなクイズだったと思いますが、回答してくれた人数や正解率が表示されるため、画面の向こうにいる同好の士の存在に胸を熱くしておりました。その節はご回答頂きありがとうございました!
少し時が経ち中学生、ブログサイトが流行り始めた頃、私はインターネット拠点をAmebaに移しておりました。
Amebaのサークル機能でドラゴンラージャサークルにいた皆様――!!お元気ですかーー!(大声以下略)
たまに更新されるくらいのひっそりしたサークルでしたが、好きなシーンやフレーズについて語りあうことができてとてもウキウキでした。その節はありがとうございました。
個人サイト文化に触れ始めたのもこのあたり。個人サイトにドラゴンラージャのSSをUPしてくださっていた方が、いたのです。本当なんです!!幻じゃなかった!!! ウンネリSSは個人サイト様にあったんだ!!!(別に疑っている人いないと思うけど!)
数年後にはサイトが閉鎖されておりインターネットの儚さを感じましたが、jimdoでサイトを開かれていた方、私は今でもあなたのことを忘れていません(重い)。本当にありがとうございました。
そしてそれから数年後、今に続くTwitterを始めることになるのですが、この時も「ドラゴンラージャ好きな方と出会いたい」という思いがありました。(※過去に囚われたツイッタラーなので未だにTwitterと呼ぶしふぁぼと呼びます)
定期的に「ドラゴンラージャ」でパブサしてはふぁぼを飛ばしているうちに、ドラゴンラージャのことを話題にしている皆さんに出会うことができました。タグなどでも定期的に盛り上がり、嬉しい限りです。
私の中で印象深いのは2018年に東京で開催されたオフ会です。現実世界でもドラゴンラージャの挨拶を口にして!夢のようなひとときでした。企画してくださった方、一緒に参加された方、ありがとうございました。
さて、回顧録というよりは、挨拶回りのようになってしまいましたが……
時は流れて、2023年。
この度のドラゴンラージャ電子版復刊祭り!
アドベントカレンダー企画!
(毎日がツインムーンの祝祭日!!?!)
電子版復刊に動いてくださった出版社の方!
アドベントカレンダーをご企画いただいた朝からポテチさん、
毎日素敵コンテンツを投稿してくださるアドベントカレンダー企画参加者の皆さん、
ドラゴンラージャツイートに反応を下さる皆さん!
本当にありがとうございます。
電子化配信再開に際するこの盛り上がりで喜んでいる人間トップ10入りしている自信があります!
この瞬間に立ち会えたこと、この高揚を共有できていることを本当に嬉しく思います。
ドラゴンラージャタイムズがPDFで全てダウンロードできる日が来るなんて、夢のようですね……。ありがとうございます。感謝しかない。
ドラゴンラージャ、ここが好き
さて、自分語りに類する話を長々としてしまいましたが、作品についても話したいのです。
作中の好きな言葉や概念は数えきれないほどあるのですが、幾つかに触れて、今の私が考えていることを少し書いてみたいと思います。
「私は単数ではない」
ドラゴンラージャ読者の皆さんには言わずと知れた言葉ですね。人間は社会的で多面的な生き物で、小学生だった頃の私には想像もつかないほど、生き延びる度に他人の中に存在する「私」は増えて、今も増え続けている。そのことを今も実感しています。
「オレの名前を呼ぶのは、いつだってオレ以外の人間だ」というフチの言葉があったと思いますが、名前というのは「他人の中の自分」の最たるものだと思うのです。本名も、あだ名も、ハンドルネームも全て含めて名前であり、誰かの中にいる自分の存在だなと思います。生きるということは、他人の中に自分を増やしていくことなのでは。アドベントカレンダー2日目の朝からポテチさんの記事にもありましたが、死生観にも関わってくるような、今もずっと心にある言葉です。
「同じ人間」
3巻でフチがウンチャイに説く「同じ人間」の話も、私の心の中に長くある言葉の一つです。「ほかの人間を自分と同じ範疇で理解するなんて大馬鹿だ、同じ人間なのにずるいと思っているなら、同じ人間のお前にもできるはずだろ?めんどうだからそんな気がないなら、座ってろ」と、かいつまむとこういう話だと思うのですが(合ってますか?)、この問答を読むとき、私は「その羨望は正当か?」と試されている気になります。できることがあるのに、お前は羨んでいるだけじゃないのか、やれることは本当にやったのか?、と。
しかしまあ、これを言い切れるフチは青いなとも今は感じます。生きていると、最初にウンチャイが反論したように、努力してもどうにもならないことや覆せない事実も現実にはあるのだと思い知る瞬間はあるものです。
それでも。フチの「同じ人間なら、やってみろよ」の精神を、忘れずにいたいなと思っています。私にはできるはずがないと最初から諦めて羨むのではなく、やってみるか、できないとしても「めんどうだから」くらい自分主体かつポジティブに諦めたいなと思っているのです。
(めんどうだから)ヘルタントのロウソク職人として生きることを決めているフチや、フチの言葉に影響されて未来でほんとうに国を興してそうな元スパイに恥じないように!
テペリについて
私自身は明確な宗教を持っていないのですが、もし私がドラゴンラージャ世界に生まれていたらテペリに入信したいな、と思うくらいにテペリの考え方には惹かれています。
優柔不断な私には二択の片方をテペリの御心のままに選択できるというのは(選択コストを自分で背負わなくていいという意味で)いいな……という側面も勿論あるのですが。
自分で選択をするしかない現実世界においても、11巻で選択を前にしたレニにジェレイントがかけた「全ての選択にはもともと正解がない」という言葉には何度も救われてきた気がします。人生ルーキーなりに色々な選択をしてきましたが、必要以上に後悔せずにいられるのはこの考え方のおかげのように思います。分かれ道は一方にしか行けないし、もう片方のその先は分からない。テペリの神殿の二つの扉のように、たどり着く先は案外同じかも?
それは、絶えず選択と責任にさらされる人生において結構な救いのように思うのです。
そして、テペリの挨拶も好き。
「必要な時にもたらされる小さな幸運を」
「心惹かれる道はまっすぐな道」
考えすぎるところのある私にはおまじないのように背中を支えて、時には押してくれる言葉です。
だから大好きなんだ、テペリ!!
電子書籍版はいいぞ
最後に電子書籍版の布教をさせてください。
私は紙の本も所持しておりますが、電子版でも全巻揃えました。
どこでも読める!場所取らない!読みたいフレーズを検索できる!マーカーできる!挿絵もある!公式にお金が入る!(あと紙よりちょっと安い!)
良いことずくめです。紙本を持っている方にも電子版はぜひオススメです。
また、ドラゴンラージャも電子版は一度配信停止となった期間がありましたが、一度購入しておけば仮に今後新規配信停止となった場合も、プラットフォームさえあれば読むことは可能です(私も一時配信停止の前にKindleで購入していたため、配信停止期間もKindleで読むことができていました)。
Kindle版は、こちらから!!!
堂々と電子版を布教できるこの喜びったらないぜ!!
(他、各電子書籍サイトでもお取り扱いあります!)
さてさて、まだ書きたいことは尽きないのですが、長くなりすぎたので今回は一旦ここで筆を置くことといたします。
他の好きなポイントについてもいつか綴ることができたらなと思っています。
改めて、素敵な企画に参加させて頂きありがとうございます!
明日からの更新も心から楽しみです。
必要な時にもたらされる小さな幸運を!
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