ガイア理論について
この2~3年ほど、これほど多くの人々が命に対して、
思いをはせる事は無かったと思います。
この地球で生きる我々を含めたすべての命はいつかは終わりを迎え、
そして新しい命が生まれるこの循環は、
自然界や宇宙のレベルから言えば必然とはいえ、
個人の視点からしたら簡単に受け入れられるものではありません。
◆宇宙レベルで見れば
例えばMARVEL映画の「エターナルズ」では、
宇宙の命やエネルギーのサイクルを動かすためには、
地球が滅ばなければならない(新たなセレスティアルズを誕生させるために)
事が劇中で判明するのですが、最終的には主人公たちはそれに抗い、
それを阻止してしまいます。
しかしながら、人類の視点で考えれば正しい行為に見えても、
果たして宇宙全体の事を考えたらよい事だったのだろうか?
という疑問が残ります。(実際、主人公たちもその事に苦悩します)
命が終わり、また生まれるこの繰り返しが、
まるで血液の循環のように止めてはならないものでもあるからです。
我々がもっと生きたい、幸せになりたい、
という思いを持つことは、決して悪い事ではありませんが、
ただ皮肉なことに、それのみを追求していった先に、
悲劇的な未来が待っているとしたら、
その思いと現実をどう折り合いをつけていけばいいのか?
理屈だけで解決できるほど、そう容易いことではないと思います。
◆ガイア理論とは
イギリスの科学者ジェームス・ラヴロック博士が、
NASAに勤務していた1960年代に唱えたガイア理論(仮説)というのは、
地球を自己調節機能をもつひとつの生命体とする説です。
このラヴロック博士の主張は、
環境分野の発展に大きく貢献したと言われていますが、
これはあくまで問題提起であって、
我々の進むべき道を明確にできたわけではありません。
ちなみにこのガイア理論を基に作られたのが、
1990年に発売された『シムアース』 (SimEarth)というゲーム。
※当時小学生だった僕はスーパーファミコン版をプレイしました。
このゲームで、プレーヤーはまさに神のように、
惑星上の様々な問題と課題を攻略していくのですが、
文明が極度に発達するとエクソダス(惑星からの移住)が発生し、
宇宙へ移民するイベントが発生します。
ちなみに、これがゲームクリア方法で、それ以外には無く、
(タイムスケール毎のシナリオでのクリア条件は別にありますが)
つまり、それ以外に地球上で生命が存続する方法はないという事です。
さらに100億年経つと太陽が寿命を迎え巨大化してしまい、すべてを燃やし尽くすので、強いて言うならそれがゲームオーバーとなります。
◆実際に宇宙進出は計画されている
人類はいまだ試行錯誤を続けていますが、
ゲームと同様に、惑星移住以外の解決方法はまだ見つかっていません。
だからこそ、火星移住というような一昔前であれば荒唐無稽と言われたようなことを、今まさに本気で行おうとしている人たちがいるのです、
恐らく、いや少なくともこれを読んでいる人たちは、
地球の環境が大きく変化してきている事を理解している人達だと思います。
タイムリミットはすぐそこまで来ているのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?