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パチスロツインエンジェルの思い出

また性懲りもなくしょうもない思い出を書く。

なんでかというと、パチスロツインエンジェル2のリメイクが発表されたからである。リメイクということで、当時の素材を高解像度化して今の基準に合わせた台にするらしい。やっぱりBreak以降はいまいち人気が出なかったのだろうかなどと邪推もしてしまうが、まあ何であれ往年の名機がこういう形で復活するのは喜ばしいことだ。

私がツインエンジェルシリーズに初めて触れたのは2からである。

今でもパチンコを暇つぶしに利用している私だが、かつてはもっとこうなんというかガッツリはまり込んでいた。と言ってもそれはパチスロで言う3号機終わり頃から4号機全盛時代くらいのことで、初の4号機とかいってチェリーバーが出て、「何だよこのリプレイっつーのはいちいちめんどくせえ。普通に3枚払い出せやオラオラ」みたいな今では考えられない不満(初期のリプレイはコインの投入を受け付けなかったので、リプレイ後にコインを投入するとそのまんま下皿に流れてきてうっとうしかったのだ)を持ちながらそれでもどんどん出る4号機に魅了されて、1ビッグ711枚が1ゲームでガンガン連チャンしてもうダメ頭がパーになりゅうううとか、今で言うATが全然終わりませーん(しかも純増10枚とかですよ)いったい何枚出たら終わるのアヒャヒャヒャみたいな、まあ本当にキチガイじみた時代だったのだが、さすがにお上もこれ以上パチンカーの頭をおかしくしてはまずいと思ったのだろうか、なんか急にヘボヘボなスペックの5号機にどんどん置き換えられてしまい、「もうこんなんじゃあ満足できねえよ。もうパチスロはおしまいだ。あの狂乱の時代は二度と帰ってこないんだ」と数多のスロッターが青色吐息だったのと同様、私も「5号機北斗とかクッソつまんねーんだが? なにこれ?」などとブツクサ言いながら次第にホールから足が遠のいて、気がついたらパチンコもパチスロもぜんぜんやらなくなったのである。

ほんで数年の間、パチンコもパチスロもまったく触れず、だからもちろん今どういうスペックが流行りでどういう機種が人気とかも全然知らず、ごくごく平和に暮らしていたのだが、何がきっかけだったか忘れたのだけれど、確か「萌えスロ」とかのワードに触れ、その中でもツインエンジェル2というのが面白いのだという話を小耳に挟んだのである。

当時の私はまあそれなりにマンガもアニメもそこそこ見てはいたから、「ふーん。アニメ絵のパチスロとかも最近はあるんだ。なになに? RT? RTって何だろう? リプレイタイム? リプレイが揃いまくるのか。何が面白いんだそれ? そんでAタイプでRT搭載でスイートスペック? まあここんとこスロもとんとご無沙汰だしちっと打ちに行ってみるか」と軽い気持ちで近所の過疎ホールに1台だけあるということを確認して向かったのである。

そんで説明のペラ紙を見ながらぺちぺち打ち始めたのだが、結果を先にいうと、とんでもねークソハマりを食らって初当たりまでに途中で天井の無限RTに突入するという体たらくであった。

結局しこたま負けて、「なーにがスイートスペックだこの野郎! ふざくるな! 金返せ!」とプンスカ怒って帰宅した。

で、その後はちっとも打たなかったのだが、風の噂で少し離れた所のホールには5スロと呼ばれる低レートでこの台が置いてあると聞き、「へー。今は5スロなんてものがあるのか。それだったらまあ負けても笑って許せるかもしれん。もう少し打ってみるか」と思ったことと、加えて当時出たばかりのパチスロとケータイの連動機能である「マイスロ」というやりこみ要素(と言うのか分からないのだが)に興味津々だったことがあり、そうしてやはりこの台の何かが琴線に触れたのだろうこともあって、わざわざ並んで整理券までもらって朝から5スロを打ちに行ったのであった。

この日のことは覚えていないが、結果的にはここからツインエンジェル2にどっぷりはまって、主に5スロだったが実に10万ゲームも回すことになったのであった。ちなみに10万ゲームを超えての初当たり確率はちょうど設定3の値と同じになっており、「へー。5スロなんて設定1の万年据え置きかと思ってたけど意外と設定も入ってるんだな」と感心したことも今となっては懐かしい。

その後、ツインエンジェル3も出て、こっちの導入時には車がぶっ壊れていて友達に借りた原付で雨の中を走ってまで朝っぱらから並んだのだが、やっぱり初当たりまでかなりハマり、「なんなんだよまったく」とやる気のやの字もない怒り半分呆れ半分の心境でやけくそ気味にレバーを叩いていたのだが、驚くべきことに初当たりが「嫁フリーズ」(実機のカスタム機能でフリーズ時の演出をキャラ別に設定できた。私は当時イチオシのテスラだった)であり、そこまでのハマりなんかもうどうでもいいくらい嬉しかったこともいい思い出である。

また、関連するグッズなんかも結構手を出した。

ツインエンジェル2時代の限定公式シリアルナンバー入りのジッポライターも買ったし、ハルカ・アオイ・クルミ・テスラ・ナインそれぞれの限定カチカチくんも買った。ムックも2と3は買ったし、3までの楽曲を全部入れた大サービスのサントラCDももちろん買ったというか今でも車のUSBメモリにはちゃんと入っていて定期的に聴いている。PSPで出たゲームも特典付きのやつを予約して買ったが、こっちは少し遊んだだけで放置してしまった。まあ仕事を引退して死ぬほど暇になったら、新品のまま保存してあるPSPを引っ張り出して遊ぼうかなとも思っている。

撮影がへたくそすぎて誠にお恥ずかしい限り

上は押し入れを漁って引っ張り出してきた私の私物である。

上段左はツインエンジェル5周年記念ジッポで、シリアルナンバーは079である。ツイン関連のジッポはいろいろ売られているから、これはそんなに貴重ではないように思う。右上は当時のホールに置かれていた小冊子。当時のパソコン雑誌コンプエースの付録みたいな体で作られていて、中もマンガがあったり充実している。中段左は当時のホールで交換可能だったツインエンジェル3版の100円ライターである。ほんで下の方にあるのが、上でも書いた完全受注生産だったツインエンジェル2版勝ち勝ちくんSTDの全キャラ分である。私は子役をカウントする習慣がないので、どれも新品未開封である。これはメルカリに出したら100万円はする(大嘘)。

他にも、新台のサクラ大戦3を打ちにいったけど争奪戦に負けて新台を取れずしょうがなく座ったツインで朝イチのビッグ中フリーズを契機に3000枚出てうれしかったこととか、イベント日にツインで6000枚くらい出して写真取られて誇らしくもありながらちょっぴり恥ずかしかったこととか、私以外誰も客のいない超過疎ホールで毎週ツイン3を打ってたらある日何の前触れもなくそこが閉店して笑ったこととか、当時はスロットといえばツインばかり打っていたので、そういうツインエンジェル2が今の時代に復活するというのは嬉しい反面、上出来なリメイク作が出ても、私自身の熱量はおそらく当時のレベルまでは復活できないだろうというほんのりセンチメンタルな思いもある。

私自身はリメイクをそこまで血道を上げて打つということはもうないとは思うが、かつてこの台に昼も夜もなく打ち込み続けた多くのスロッターの末席の一人として、できれば今の若者にもツインエンジェルを愛してもらいたいと思っている。

※パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。 のめり込みに注意しましょう。

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