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化学業界の研究方法 有益情報源の紹介

※本ページはプロモーションを含みます。

業界研究は、就職活動を進める上で非常に重要なプロセスです。特に、企業選びにおいて業界の動向や未来を理解することは、自己分析や志望動機を整理するために不可欠です。

現在わたしは化学業界で働いている研究員です。かつて就活を行った経験から、化学業界研究のために使っていた情報源について書いてみようと思いました。

今回は具体的にどこに注目し、どのようにすれば効率的に情報を入手できるのか、業界研究を行う際の着目ポイントを紹介したいと思います。これらの考え方を把握したうえで、ご自身に合った情報源を探してみてください。


1. 業界研究に役立つ参考書籍

業界研究を行う際には、専門書籍も重要な情報源となります。以下に、業界全体や特定の分野に焦点を当てた参考書籍をいくつか紹介します。

一般的な業界研究に役立つ書籍

『業界地図』(東洋経済新報社・日本経済新聞社)
この書籍は、さまざまな業界の構造や主要企業、今後の展望について詳しく解説しています。業界全体を把握するための非常に有用な資料であり、就職活動の前に必ず目を通しておくべき一冊です。

日経と東洋経済から出ておりますが、わたしは会社四季報を使っていたため、同じ出版社が良いかなと思って東洋経済新報社の業界地図を使っておりました。これらは中身を見てご自身に合った方を選んでみてはどうでしょうか。

化学業界に特化した書籍

『ケミカルビジネス情報MAP』
ケミカルビジネス情報MAPは、化学産業における動向や各分野の製品について簡潔に整理された本です。化学業界に特化した業界地図みたいなものと考えてもらえば良いです。


• 『図解即戦力 化学業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書』
まずは入門書としておすすめできる本です。化学業界は幅広い領域で関連企業も多数存在するのですが、図表を有効に利用して簡潔かつ網羅的に解説してくれています。基本的な内容からビジネスモデルまでわかりやすく説明されています。

2. 業界研究に役立つ公式サイト

業界研究を進めるためには、公式サイトを利用して企業や業界団体の最新情報を得ることが重要です。以下に、業界研究に役立つ公式サイトの一例を紹介します。

業界団体の公式サイト

日本化学工業協会(JCIA)
化学業界の最新動向や統計情報、業界全体の戦略について知ることができる公式サイトです。化学業界に特化した情報を得るために役立ちます。


日本経済団体連合会(経団連)
日本の主要企業や業界に関する情報を提供している団体の公式サイトです。各業界の動向や政策に関する情報を得ることができます。化学業界のお客様になりえる近接業界の概況だけでも把握しておくと将来的にも役に立つと思います。

3. 各社IR情報(中期経営計画、決算資料など)

業界・会社分析の有用な情報源としては投資家向けのIR情報があります。株主に向けて会社情報を公開する必要がありますので、投資家向け資料には様々な情報が記載されています。例えば中期経営計画をみれば、会社がどのような方針で事業を展開していくかが読み取れます。統合報告書などには会社説明会の内容よりも詳細な企業データが散りばめられております。

4. 新聞記事・ニュース

日本経済新聞や化学工業日報など業界誌

社会経済全般は日経新聞で入手することができますが、業界のニュースをより深く知るためには業界に特化した業界誌がとても勉強になります。化学業界の業界誌にあたるのが化学工業日報です。

わたしは無料部分のニュース見出しだけ確認していました。興味があればネットで追加検索する感じです。大学の図書館か国会図書館に行けば置いてあると思います。

業界誌については下記サイトがよくまとめられておりましたので引用させてもらいました。

5. その他の情報源

以下、参考になる情報源をご紹介しますが、まだ整理しきれていないので随時アップデートしていこうと思っています。

経済産業省の公式サイト

国の省庁が発行しているレポートは正確性が高いので非常に有用です。経済産業省が各産業についてのレポートを作成・公開しており概況から詳細までたいへん勉強になります。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/chemistry/index.html

https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/seizo_sangyo/pdf/010_04_00.pdf

国立国会図書館の公式サイト

こちらは情報の宝庫です。化学産業全般について調べるときだけに留まらず、気になったキーワードで検索すると様々な気づきを与えてもらえますので是非とも活用してみてはどうでしょうか。

ひとまず以上です。ここでご紹介したのはあくまでも一部です。業界研究の次は企業研究に移ると思うのですが、企業研究の方法についても後日またnoteに記載していきたいと思います。

もしご興味があれば他のnoteもご覧いただければ嬉しいです。ありがとうございました。

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