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【鑑賞記録】常盤山文庫×慶應義塾 臥遊(がゆう)―時空をかける禅のまなざし
返却作業のスキマ時間を使ってKeMCo(慶應義塾ミュージアム・コモンズ)で開催中の「常盤山文庫×慶應義塾 臥遊(がゆう)―時空をかける禅のまなざし」展を拝見しました。
キャプションは作品名だけという潔い展示でしたが、図録には解説があって読みながら観覧するのが良いかもしれません。
展示作品は常盤山文庫の寄託品と慶應義塾に寄贈されたセンチュリー赤尾コレクションから選ばれています。雪舟の山水図も出陳されています。
今回気に入った作品は伝胡直夫の「拾得図」(上写真)。顔を描く線は繊細で柔らかい一方衣服の線は太く大胆。蓬髪はパサパサした感じで墨線の多様さがよくわかります。徳川美術館や野村美術館に類品があってパサパサした墨線は共通しています。
書の作品も展示されていました。蘭溪道隆の上堂語と雰囲気が似ているなと感じました。紙の質感でしょうか。
展示ケースは最近良く見かける薄いタイプが多く、墨線をじっくり見ることができます。
展示作品の写真撮影もOKでした。
入館料は無料、12月1日まで。