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ちゃんと語彙力を高めよう

本当のようで怪しい話が世の中には五万とある。
原則、ぼくの書く文章は、まごうことなくすべて真実だ。
だけど部分部分では脚色しているところもちらほら。
どこかの学者さんがこんなことを言っていた。
「人間は虚構を生み出す力があるから生き残れた」ですって。
とは言えそれだけではなかなか立ち行かないこともある。
正直不動産並みに風が吹いてきたらどうしましょう。
そんなことを思ってしまう日もときにはあったりする。

先日の木曜日もかなり正直に本音トークを繰り広げた。
セレッソ大阪を離れていった選手たちの話題は実に複雑だ。
特にコールリーダーという立場にいるときには、
言動のひとつひとつに重みというか責任が増していったりする。
「全体のなかから一部が切り取られるんすよねえ」
この台詞は、とても重たくて、とても悲痛な心の叫びと呼べる。
だからウダウダするときなんか、かなり言葉を選んでしまう。
でもまあそういうリスクも含めてのウダウダなのだろうけど。
そう考えてみたら、百四十回以上もウダウダとやってきて、
ヒヤリとかハットとか感じることもしばしばあったなあ。
いやあコールリーダーに必要なんは語彙力やったんやー。
子供ん頃から本を大量に読んでこれて、ホンマ、親に感謝だ。

言葉に責任を持つ意味でもSNSは匿名でしないようにしている。
まあ顔バレ身バレしているわけだから匿名にする必要がない。
時代が違うとはいえ一九九〇年代からいつも実名で顔出し。
だけど今はとても難しい時代やなとつくづく思ってしまう。
ナイフみたくテキストが胸に突き刺さる気持ちは変わらないけど。
たとえ言葉と言葉でなくても、テキストであったとしても、
心のやりとりができるからやっぱりSNSってものは必要だと思う。
所詮セレッソ大阪という一点で繋がっている者同士でもあるのだ。
そのつながりを大事にするのもコールリーダーの役目なのかも。
重苦しい一週間を整理することができた木曜日に感謝したい。

そう言えば、定期的にコールリーダーウダウダを聴いてくれたり、
リアルウダウダに飛び入り参加してくれたセレッソガールさん。
二〇二四年シーズンのJリーグもともに戦うことができるようだ。
おじさん、結構恥ずかしがり屋なので推し活とかはむずいけど、
今年はちょっと応援をしたい気持ちになっているのが自分でもわかる。
とにかく、セレッソ大阪に関わるすべての人が一体となって、
この一年間を戦い抜かなければならないシーズンなのは間違いない。
ちゃんと語彙力を高めようという、そんな自覚がようやく芽生える。
もう二月なのに。いまさらなのに。春なのに。

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