柳誌『現代川柳 琳琅』No.188(2024-9)掲載句「火曜日のつぎは水曜すみれ咲く」
みなさま、こんにちは。
今日はこちらは雲ひとつなく日差しがあたたかいです。
それでは『現代川柳 琳琅』No.188(2024-9)の掲載句。吉見恵子選です。
選後感の欄で2句取り上げていただきました。
まず一句目はこちら。
しあわせは身近なところにあります。
朝のまっすぐな光、道端の花、遠くの夕陽。
「幸福は一般的なものではなく、あくまで個人的で、誰のものでもない独自のものです」とは、哲学者 岸見一郎氏『成功ではなく、幸福について語ろう』所収の言葉。
「すみれ」は詩歌の世界でしばしば登場します。
俳句では、渡辺水巴「かたまつて薄き光の菫かな」を第一に推したい。
和歌では、待賢門院堀河「行きやらで心のとまる春の野にしばしすみれの花やつままし」が好き。
なお、この句はp28の「推薦13句」のひとつにも挙げていただいています。感謝。
次に二句目はこちら。
俳句、川柳、短歌といった短詩型文学は、詠み(=自分が作品をつくること)以上に読み(=他者の作品を読み解くこと)の力が大事だと思います。
私も豊かな読みができるようになりたい。