アトピー入院で学んだ薬の塗り方
2017年にアトピー性皮膚炎で入院した。
目的は正しい外用薬の塗り方や生活の送り方を身につけたり、ストレスを減らして、半ば強制的に規則正しい生活を送ること(病院の説明に私の主観を盛り込んでいます)。
入院患者向けに開かれていた講座で学んだことを記録する。
軟膏を塗る前のスキンケア
・皮脂の汚れや古い軟膏を取り除く前に、お風呂かシャワーで、石鹸またはボディソープを十分に泡立てて手でやさしく洗う。
・お風呂に入れない時は、ぬるい濡れタオルで押さえるように拭き取る。
・入浴後の皮膚は乾燥するスピードが速いため、タオルで水気を押さえ拭きしたら、できるだけ早く軟膏を塗る。
※繊維の粗いボディタオルは使わないで、泡立てるためにスポンジなどを使い、体を洗うときは手で洗うことを推奨していた。汚れを取ろうとして、強い力で擦っても汚れは落ちない。私はストレスを減らしたくて、弱酸性の泡で出てくるボディソープを使っていた。
どれくらいの量を目安にするか
・FTU(大人の人差し指の先から第一関節まで)押し出した量が約0.5gで、これを目安にして、塗りたい範囲の面積に応じて量を変える。
・大人の手のひら2枚分の広さに、約0.5gを塗りたい。
・頭のローションの場合は、1円玉大で、大人の手のひら2枚分。
※量を守って塗ると、肌が光るくらいテカリがあった。ティッシュが貼りついて落ちない程度のベタつき感だった。後ほど紹介するチュビファーストを上から着けると、このベタつきが気にならない。
どんな風に塗っていくか
①肘から手首まで、大人なら3つくらいに点々と軟膏を置く
②手のひらで、左官職人になった気持ちで滑らせて伸ばす
③背中に塗るときは、手の甲に付けて塗る方法もある
指だけで塗ると、擦り込むような塗り方となるため、それが刺激となり痒みを助長させてしまう。こすらない、擦り込まないことが大切!
※「左官職人のように」というのは看護師さんに言われた言葉で、とてもイメージしやすかった。入院前は少量を擦り込んでいたけど、多量を優雅に伸ばすという塗り方が、デコボコした肌でも全体に行き渡るのだと思うと納得できる。入院中で薬が切れる心配がないから思い切り使えた。
いつまで塗り続けるのか
入院後、皮膚症状が改善してからも塗りますか?はい、塗りましょう。
一見良くなったように見えて、治ったかもと思っても、この時点ではまだ皮膚の炎症はくすぶっている。ここで塗るのををやめてしまうと再燃したり、治りにくくなってしまう。
※入院中と退院後の通院では「TARC」という値をみて、500以下を維持できるように塗り続けた。
指示通りに塗る回数を減らしていくことができれば万々歳だけれど。
今回は、外用薬の塗り方について、講座で学んだことを記録した。
内容が当たり前すぎて、途中で文字を打つのが嫌になったけれど、振り返ると意外とこれらの注意点を守ることが出来ていなかったこと、でも忠実に守ってみれば、治すためには大事だと実感したことを思い出して熱が入った。
最後に、チュビファーストというおすすめ商品を紹介します。
チュビファーストのこと
入院中にチュビファーストという皮膚保護材を使っていた。
筒状の布がロール式に箱に入っているので、腕や足、胴体の長さに合わせてカットして使う。入院時は、これをぬるま湯に浸しておいて、軟膏を塗ったあとに装着して、さらに同じ長さの物を乾いた状態で重ねて装着していた。
これが皮膚の乾燥を防いだり、軟膏のベタつきによる不快感を軽くしてくれたので、退院後も使い続けた。脱ステ成功後の今でも、これは手元に置くようにしている。
おわり