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アトピー奮闘記⑥退院後の気持ち

これまで、社会人になって悪化したアトピーの奮闘記を細切れに書いてきました。

アトピー奮闘記①序盤|庭のくすり箱 (note.com)
アトピー奮闘記②試行錯誤|庭のくすり箱 (note.com)
アトピー奮闘記③脱ステ敗北|庭のくすり箱 (note.com)
アトピー奮闘記④入院決定|庭のくすり箱 (note.com)
アトピー奮闘記⑤入院生活|庭のくすり箱 (note.com)

全部の種類を網羅したと思ってしまうくらい、たくさんのステロイド外用薬を試してみたり、自己判断で脱ステを願って自然療法を試してみたり、迷路をくねくねしながら、まさに一人で奮闘していました。

すったもんだのなか、医師から入院で徹底的に治すことを勧められて3週間入院しました。
入院前にTARC(アトピーの検査)9886pg/mLだったのが2週間後には1962pg/mLになり、チュビファースト(皮膚の保護材)にくっついて剥がれてしまいがちだった皮膚も剝がれなくなり、目に見えて効果がありました。

退院時の処方内容
シクロスポリンカプセル(内服薬)50㎎ 毎食後 ・・免疫抑制剤
ザイザル錠(内服薬)5㎎ 寝る前のみ ・・抗ヒスタミン剤
アンテベートとヒルドイドソフトの混合薬
ダイアコート軟膏0.5% ・・ステロイド剤
プロトピック軟膏0.1% ・・抗炎症・鎮静剤 ステロイドではない
ナジフロキサシンクリーム1% ・・にきびの塗り薬
アンテベートローション0.05% ・・ステロイド剤の液状タイプ・頭皮用
アンテベートクリーム0.05% ・・ステロイド剤

もともとニキビ肌ではないけど、ステロイド剤の副作用でおでこ、鼻、あごにニキビができていました。
シクロスポリンは飲み方が細かく決められていました。
例えば毎食後1錠、朝2錠で夜1錠、朝1錠で夜2錠など。
1週間ごとに、飲み方を変えていました。

シクロスポリンの使用ガイド(大人用) 
東和薬品株式会社が発行している冊子です

シクロスポリンは使用期限が決められていると書いてあります。
私の場合、4月末の退院時から10月まで処方があり内服していました。
その後は、もともと通院していた皮膚科クリニックで、入院前と同じような処方を受けていました。

ここまでで、何故か記録が止まっていて正確なことがわかりません。
覚えているのは、シクロスポリンを内服していても効果が感じられず、処方を止めてもらったこと。
退院後半年で、入院前と変わらない状態まで症状が悪化したことです。
一次的に症状が落ち着いて、心の安寧を手に入れたものの、半年後には再びすったもんだな生活を送っていることにショックを受けました。

ただ入院したことで、ステロイドの塗り方や、ストレスとの向き合い方などを入院中の患者向け講座で学べて、アトピーへの理解が深まるきっかけになりました。
それまで、私はただ逃げ続けていたんだと初めて気づきました。
アトピーの仕組み、ストレスとの向き合い方、徹底した管理で少なくとも一時的には症状が治まる、ということが分かっただけで、闇雲に突っ走っていた足が冷静に立ち止まって向き合える、きっかけになりました。

そして、だんだんと建設的な治療に向かっていきました。
つづく





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