群発頭痛の治療法を大解説 !【医師解説】 Dr頭痛専門 2021年4月30日 18:35 群発頭痛は1年のうち限られた数週間から数か月の間に連日連夜に決まった時間に集中的に起こり、20歳~40歳代の働き盛りの男性に多いとされ春や秋に多いとされています。群発頭痛の期限は群発期間という発作が起こる期間の半分以上で1日当たり1-8回も生じる左右どちらかの目の周囲や側頭部に15分~180分続く激痛が起こります。この群発期間は半年から2年に1回起こるもので、1~2か月継続します。特に春や秋の季節に起こる人もいます。頭痛が起こるときに頭痛が起こった側と同じ側に目の充血や涙が止まらない、鼻づまり鼻水、眼瞼のむくみ、額と顔の紅潮発汗、耳閉感、眼瞼下垂の一つ以上があり眼の奥がえぐられるような激痛なのでじっとしていられないし激しく動きたくなります。こういったことが群発期に5回以上生じるものです。ここで大切なのはこういった症状が出るときに激しい一側に起こる痛みはくも膜下出血や動脈解離、脳腫瘍などでも起こる事があるので必要に応じてMRIを実施してそういった疾患を除く必要があります。群発期での治療としては医療機関で処方される治療が非常に有効です。頭痛発作時の治療は2点あります。1点目は「スマトリプタン」という注射薬があります。これはすぐに頭痛に効果があるもので、激痛が和らぎます。2点目は高濃度の酸素をゆっくり15分吸入する事です。これは医療機関での高濃度の酸素が必要で、市販での酸素スプレー缶では数分で酸素がなくなってしまうので頭痛専門のDrと協調して自宅使える酸素療法が重要となります。頭痛発作の予防治療も内服薬として数種類とても良く効く有効な内服薬があります。予防としてはアルコールやたばこを控えたり、睡眠時間を十分に確保する事や生活習慣の改善により、頭痛の頻度や程度が改善していきます。ただ突然睡眠中に発作が起こる事もあるので医療機関から処方されたとても良く効く治療がとても重要で効果があります。これらの群発頭痛の治療薬は市販薬では一切手に入らない治療薬です。群発頭痛かもしれないと思ったら近くの頭痛外来専門医のいる医療機関で処方していただくことをお勧めします。最近は「オンライン診療」ができる頭痛の医療機関も増えてきていますので仕事に忙しい方でオンライン診療を望まれる方は頭痛専門医のいるクリニックもありますので是非受診していただけたらと思います。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #動画 #頭痛 #群発頭痛 #頭痛治療 #頭痛外来 #頭痛対策 #群発頭痛治療