ライフシフトの視点で社会と教育を考える
こんにちは、2月もあと1週間のこの時期、暖かい日が差し込むようになりました。
と思ったら、朝晩は寒く、Tシャツ1枚では寒く感じます。
さて、「ライフシフト」という考え方は少し前に流行りました。コロナ禍を経て、一気に社会が変化すると思ったら、そうでもなかった。またそんなもんです。
しかし、時代の変化は、じわりじわりきています。
今回はライフシフトの視点で見ていきましょう。
「これからの時代、人生設計は自分でつくる!」
日本は、世界のどの国よりも早く超高齢社会を迎えている国です。そんな日本の姿を、ほかの国々も「自分たちの未来」として注目しています。でも、長く生きられるようになるのは喜ばしいことなのに、その準備ができていないと、大きな課題になってしまうんです。
実は、これまで当たり前だった「人生のロールモデル」が、今の時代にはもう通用しなくなりつつあります。親の世代が歩んできたキャリアの道筋や生き方が、そのまま今の子どもたちにも当てはまるとは限りません。そして、子どもたちのそのまた子どもたちも、また違った人生を選ぶことになるでしょう。
私が学生だった昔(30年ほど前かな。)は「いい大学に入って、いい会社に就職すれば、一生安泰」という時代でした。でも今は、終身雇用が当たり前ではなくなり、働き方や生き方がどんどん多様化しています。「これが正解!」というモデルがなくなったからこそ、自分で考えて、自分に合った人生設計をする力が求められています。
じゃあ、どうすればいいの?
これからの時代をポジティブに生きるためのヒントを、この記事で一緒に考えていきましょう!
人生100年時代を「不安なもの」ではなく、「チャンスの時代」にするために、できることを見つけていきましょう。
「人生のステージはもっと自由に広がる」
さて、これまでの人生の流れといえば、「学校で学ぶ→働く→引退する」という3つのステージが一般的でした。でも、長生きが当たり前になると、この3ステージだけでは収まりきらなくなってきます。
例えば、定年が70〜80歳になったらあなたはどう感じますか?
60歳で定年だった時代から見ると、「あと20年も働くのか…」と不安に感じる人もいるかもしれません。
でも、見方を変えれば、人生はもっと自由にデザインできるということ。これからの時代は、3ステージに縛られず、新しい生き方がどんどん生まれていくでしょう。
例えば、「エクスプローラー(探検者)」 というステージ。決まった道にとらわれず、自分に合う生き方を探していく人が増えるかもしれません。
また、「インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)」 という働き方を選び、自分でビジネスを立ち上げる人もいるでしょう。
さらに、いくつもの仕事や活動を同時並行でこなす 「ポートフォリオ・ワーカー」 というスタイルも、これからの時代に合った生き方のひとつです。
こうした選択肢が増えれば、みんなが同じ道を歩む必要はなくなります。「同じタイミングで大学へ行き、就職し、家庭を持ち、定年を迎える」という、一斉に並んで進むような生き方は、もう過去のものになるでしょう。
とはいえ、社会がこの変化を受け入れるには、まだまだ乗り越えるべき壁もあります。例えば、日本では 「安定志向」 が未だ根強く、公務員や大企業を目指すのが一般的です。
でも、起業を選択肢として考えたり、新しい挑戦に踏み出したりすることがもっと当たり前になれば、社会全体が活気づくはずだと思います。思考停止をしている人が多すぎると思います。
日本の若者は、学校を出たらすぐに就職するのが普通とされています。でも、もし卒業後に 「エクスプローラー」 としてじっくりキャリアを探る時間を持つことが、むしろ賢い選択だ、と見方を変えることもできます。
安定ではない、実験的な生き方を選べるようになることは、長寿時代を生きる上でとても重要かもしれません。
これからの時代は、「どんなふうに生きるか」を自分で選ぶ時代です。
あなたなら、どんな人生のステージを作っていきますか?
仕事も人生も「変身」しながら楽しもう!
繰り返しになりますが、昔は「いい学校を出て、いい会社に就職し、60歳で引退」というのが一般的な人生プランでした。でも今は、寿命が延び、働く期間も長くなっています。これからの時代、決められたレールに乗るだけではなく、自分らしく柔軟に働き方や生き方を変えていくことが求められます。言ってみれば、人生の途中で何度も「変身」しながら成長していく時代なんです。
30歳未満の若者へ:焦らず、視野を広げよう
若いうちは、「すぐに安定した仕事に就かなきゃ」と思いがちですよね。でも、これからの長い人生を考えると、最初の一歩で焦る必要はありません。じっくり時間をかけて、どんなキャリアの可能性があるのか、世の中でどんな仕事が生まれているのかを学ぶことが大事です。
早めに社会を知ることで、自分の人生プランも早いうちに立てることができます。
例えば、自分でビジネスを立ち上げようとしている人と話してみると、意外な気づきがあるかもしれません。また、この時期に大切なのが、将来のパートナーシップについて考えること。昔ながらの「夫は外で働き、妻は家庭を守る」という形にとらわれず、お互いに対等に支え合える関係を目指しましょう。
そして何よりも、人とのつながりを広げることが大切です。自分と似たような価値観の人だけと付き合っていると、新しい世界はなかなか見えてきません。異なる考えを持つ人と関わることで、今まで見えなかった選択肢が広がっていきます。
40〜50代の人へ:学び続けることが生き残るカギ(私です)
40〜50代の人(自分自身に言い聞かせています)は、働き始めた頃「60歳で引退」と思っていたかもしれません。でも、今や60代はまだまだ現役。少なくともあと25年は働く可能性があります。しかも、技術の進化が早い時代なので、今のスキルがずっと通用するとは限りません。
だからこそ、「今のままでいい」と安心せず、新しいスキルを学ぶことが大切です。また、人生が長くなる分、途中でキャリアチェンジをすることも珍しくなくなります。そのためにも、違う業界の人と交流し、視野を広げることが欠かせません。
そして、家族やパートナーとの関係も見直してみましょう。例えば、パートナーが学び直しをする場合、その間の生活をどう支えるか話し合うことも必要になってきます。お互いに支え合いながら、新しい働き方を見つけていきましょう。
60歳以上の人へ:まだまだ活躍のチャンスはあります。
定年後の人生は、これまで考えていたよりずっと長くなっています。「引退してのんびり」というより、むしろ新しいチャレンジができる時期かもしれません。
例えば、若い世代のメンターやコーチになったり、地域活動に参加したり、これまでの経験を生かせる場はたくさんあります。また、「ポートフォリオ・ワーカー」といって、複数の仕事を組み合わせるスタイルも広がっています。
年齢を重ねることで、若い人のロールモデルとしての役割も増えていきます。あなたのこれまでの経験が、次の世代の道しるべになることもあるのです。
これからの時代、「同じ会社で定年まで働く」という常識はどんどん変わっていきます。むしろ、自分らしく働き方や生き方をアップデートし続けることが求められます。
年齢に関係なく、新しいことに挑戦し、人とのつながりを広げ、自分の可能性を見つけていきましょう。人生は長い。だからこそ、一度決めた道に縛られず、何度でも「変身」しながら楽しんでいくことができたら、自分の人生が彩られると思います。