中高生の現代文で「まどか☆マギカ」を履修した方が良い理由
唐突ですが美樹さやかって可愛いですよね!
今やマギアレコードで魔法少女の人数も増えているので、美樹さやかより人気の魔法少女もいるかもしれませんが、オリジナル版ではキュウべぇの詐欺被害にあった最初の(?)魔法少女が美樹さやかです。彼女がキュウべぇの詐欺被害にあったことで、まどかは神になる決断をしたのです。
そんなキュウべぇが経営する理髪店をQBハウスと言います(違う)
ネタとしての鮮度が無くなりましたが、QBハウスは従事者の雇用形態が脱法行為となっていたことが話題になりました。
「社員が社員を雇用する」という訳の分からない制度により、正しく「キュウべぇハウス」だったわけです。
このように可笑しな就労契約を結ばせる習慣がゴキ麦茶事件で有名な、すき家にもありました。
世の中にはこうした脱法就労契約を結ばせようとする企業がたくさんあります。私も同様のケースに遭ったことがあり、孤軍奮闘で社会保険と有給を寄越させたことがあります。
就労開始した後で契約書が届いたわけですが、同じ派遣会社から派遣された同期が(違法な)業務請負契約書を書いた中、私は記入を拒否したのです。
「労働者派遣契約を結ばないと違法なので書けません」と、揉めに揉めて労働者派遣契約を結ばせたわけですよ。
こうした経験を振り返って思います。
「中高生の現代文でまどか☆マギカをやった方が良いんじゃないか?」と。
夏目漱石の作品を読ませても何ら実社会では役に立ちませんが、まどか☆マギカを読ませれば実社会で役に立ちます。
💎美樹さやかの失敗から学べる
まどか☆マギカの良いところは、美樹さやかの失敗から読者(視聴者)が契約を結ぶということに、どんな注意を払わなければならないかを学べるところです。
これ、noteだから言えることだけど、実は私、1ヶ月ほど暴力団の経営する会社に勤務してたことがあります。
内容は介護ヘルパーの派遣です。
「介護にまで暴力団が関わってるのか・・・」と言うことで、もう介護ビジネスにもめっちゃ暴力団が関わってますね。皆さんが介護を受ける立場になった時、業者はキチンと吟味しないと、利用者として暴力団のお世話になりかねないということです。
で、この会社のヤバさを感じてトンズラしようとした時に持ち出されたのが契約書です。
確か契約書には「退職時には会社から受け取ったものを全て返すこと」と書いてありました。
でもですね、会社から紙資料やIDカードの類は受け取ってないんですよ。
それでなんて言われたと思います?
「お前の頭の中に入ってるだろ」ってことです。
「頭返せ」は一生忘れない言葉になるでしょうね。暗に「死ね」と言われたわけですわ。勿論そんな契約は無効なわけですが、この一件があって、契約書は本当に目を通すようになりました。
それが悪徳派遣会社と戦うのに役立ったことは確かです。暴力団に比べれば怖くもなんともないですから。客の言いなりにしかならん派遣会社なんて。
📖現国の授業は忖度できる人間を育てるものになっている
正直言って中高生時代の現代文を振り返って、実社会で役に立ったと思える授業なんて小論文しかありません。
夏目漱石や太宰治なんて読めなくても生きていけます。最近は古文や漢文の削減、廃止なんかも言われてるみたいですが、まぁ源氏物語や枕草子なんか読めなくても全然生きていけます。当時の日本語と今の日本語は違いすぎますし、何なら明治時代の日本語と今の日本語ですら書き言葉としての日本語にはだいぶ違いがあります。
逆に小論文は確かに実社会でも役に立って、報告書なんか「結論から書く」と言うのは大事なポイントです。
現代文の授業では度々「筆者が言いたかったのは何か」をエッセイや小説あから読み解けってのが多かったですが、正直「そんなん知らんがな」という気でやってました。
残念ながら効率中学、高校の現代文は単なる名作鑑賞会になっていて、偉大な作家様の意図を汲み取るだけの授業になっています。
これ、単に偉い人に忖度をするだけの授業にしかなっていないのです。実社会ではまるで役に立ちません。
🏢悪い大人はたくさんいる
「じゃあまどマギを学習すれば実社会で役立つのか」と訊かれれば、確実に役立ちますよ。
だって世の中には悪い大人が沢山いるんです。読み手はキュウべぇの言葉を正確に読み、彼(?)の悪意を正確に詠む必要があるのです。
世の中にはキュウべぇのような悪い大人なんてゴマンといます。
「坊ちゃん」や「走れメロス」は読めなくても生きていけるけど、契約書の読み方は知らないと本当に痛い目に遭います。
すき家で行われた契約もQBハウスの契約内容も、謂わばキュウべぇの応用です。そういう意味じゃ、まどマギは公民や家庭科の授業でも使えますね。
📚労働者は舐められている
何故すき家やQBハウスで脱法就労契約が行われていたのでしょうか。
一言で言って労働者を舐め腐っているからです。
特に末端の労働ほど脱法な就労契約が交わされることが多いです。なんで末端の労働ほどそういう契約が多くなるかって言ったら「どうせこんな仕事しか就けないバカだから契約書なんか読めないだろう」と舐め腐っているからです。
セブンイレブンでもあったでしょ?
「お前休んだ分の代役立てられなかったから罰金払え」って言う話。
少なくとも、世の労働者がそうした悪意を正確に詠み取る力があれば、日本の労働者の賃金はもう少しマシになるかも知れません。
キュウべぇは何故に女子中学生をターゲットにしていたか。
一つには思春期の女の子が絶望した時の感情エネルギーで宇宙を救うというのも確かなんでしょうが、もう一つには「良い感じに世間のことを知らない騙しやすい年齢層」と言うのもあったんじゃないでしょうかね。
まぁキュウべぇ自身は感情を理解できない生き物なんで、善悪の価値基準は持っていないけども、あの生物の悪意をキチンと読み取れるようになれば、騙される大人ももっと減り、ちょっとは労働者全体がマシな立ち位置になれるという意味では、現代文の授業にまどか☆マギカをやる意義はあるんじゃないでしょうかね。