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要領いけん専業主婦の漫画が見事にASDの脳内を再現していた件

あさのゆきこ先生と言えば「はんなりギロリの頼子さん」が有名作品なのですが、過去のツイートを見た時に「これASDの脳内そのものやん!」と思うモノがありましたので、ちょいと紹介したいと思います。

殆どタスクが終わらなかった1コマ

とある専業主婦の漫画の1コマなんですが、このタスクを処理するのに「著しく効率が悪い」と言うことで評判やったんです。
ただ、この効率の悪さはASDの自分にとって、非常に腑に落ちるものがありました。

「タスク多く無いのに終わらないのなんで?」と思う人は定型発達者だと思うので安心してください。
逆に「めっちゃわかる!」と思う非専業主婦はASDの可能性があるかもしれません。
ここから1つ1つを掘り下げていきます。


📝ASDは断捨離が苦手

この漫画は「ハルカママの言えない本音」と言う漫画の一部分みたいです。
まずイキナリですが掃除が終わってません。
この掃除が終わらない要因は何かというと「こだわり」です。

ほかせない品々

ASDは色んな所で独自の拘りが出るんですね。
それは遊びでも仕事でもそうで、当然片付けにも言えます。
中でも断捨離は大の苦手でして、ほかす(関西弁で捨てるの意味)ことが大の不得手です。

そして14時になると、次の悲劇が襲ってきます。

📝最後に入ったタスクだけが正(True)になる

14時以降は保育園えお迎えに行ってからがタスクの連続になります。

突如入る突発的なタスクはASDの天敵

前々社で私と似たような技術者が居て、プログラマーからカスタマーセンターに配属された時、酷くシンドい状態に置かれておりました。
上司曰く「あいつは最後に入ったタスクだけが正になるんや」と言っていましたが、正にコレがASDを端的に表したものなんですね。
勿論その発言をした上司はASDなんて興味ないと思いますが。

こうして途中の割り込みタスクが入ると、それが正になって他のタスクが脳内からDeleteされてしまうんです。

「ならメモ取れば?」と言うのは正論です。
とても正しい。

ところがメモを取ることが苦痛なのが発達障害というものです。
特に会話しながらのメモは絶望的で「聞きながら書く」ではなく「聞く」と「書く」が別処理なんですね。
仮にメモを書いても見ないことがしばしばあります。
「メモを見る」と言う機転が利かないんですね。
こうしてタスクがどんどん片付かなくなってしまいます。

🏥他人が思うより本人はずっと疲れている

他己視点と自己視点の違い

そして冒頭のコマと最後の方のコマは同じシーンを夫目線と妻目線で対比されるのですが、他己視点では怠けているように見えて本人は至って必死なんですね。

なので夫が思っている以上に妻はグッタリしているわけです。

まぁ自分の職歴なんかも振り返ってみると、客先常駐の仕事に比べて社内業務をやる仕事の方がトラブル多かったですね…。
自社勤務に比べて客先常駐はシングルタスクが多かったんです。
そのため、フルタイムで働くなら断然客先常駐の方が楽でした。
一人常駐とか最高ですね。
脱線しましたが、本当にASDの思考ってこんな感じになるので、非専業主婦の方でこの感覚を理解できる人は、会社でも大変な思いをされてる人が多いんやないかなぁと邪推する次第です。

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センチュリー・大橋
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