見出し画像

「何かあったらどうするの?」何かとは具体的に何なのか…

いつも当たり前のように使われる言葉でも、一歩立ち止まって見ると不思議な言葉の使い方って言うのが存在します。

「何かあったらどうするの?」
「何かあったら責任は取れるのか?」

『何かあったら』
これ、日常的に良く使いますよね。
で、実はこの「何かあったら」って言う人に「何かって具体的に何?」と、意地悪を返したことがありました。
で、こうやって「何かの具体的な中身は何を示してるのよ」と訊きますと、時に相手は沈黙します。
うーん、なぜ沈黙されたんでしょう。よくわかりません。
日常的に使う言葉の「何かあったら」ですが、具体的にこの「何の中身」は謎のままなのです。

🚢何かあったから連絡しました!!

ちょっと絶対的にあり得ない場面を創作してみます。
貴方はこれから新商品開発の視察のため、和歌山県にある太地町へ行くことになりました。
太地町と言えば捕鯨の町。
鯨肉を使った新商品開発にあたり、しばしの出張に出かけることになったのです。

「何かあったらすぐ俺に連絡しろよ!」

上司にそう言われた貴方は太地町へ出発します。

画像1

太地駅から道の駅たいじへ向かう途中、大きな鯨のモニュメントがありました。
「何かあったら連絡しろ」
そう言われていた貴方は早速上司に連絡。

「太地町には鯨のモニュメントがありました!」
「道の駅たいじはイルカを使ったメニューがありました!」

そんなことを連絡したら上司から怒られました。
「何かあったら連絡しろ言うたのはアンタ(上司)じゃないですか!」
そうです、貴方は「何かあったから連絡しただけ」なのです。
上司に怒られる言われはありませんね?

📖「何かあったら」じゃなく具体化した方が良い

流石に上のケースは相当なんでも「テキスト通りに受け止める人」でもないと、あり得ないケースです。
絶対的にあり得ないとは言ったものの、じゃあ100%絶対あり得ないのかって言ったら、それは自信がありません。
例えば日本人同士なら「察してくれ」という意味が入って「何かあったら」が共通認識として成立しますが、じゃあ外国人労働者に「何かあったら」伝わるかというと、自信ないです。

ならどう言えば伝わるのか。
やはり「トラブルがあったら連絡してね」と言った方が良いんじゃないかなと思ってます。
因みに私は仕事で後から入ってきた人に業務をしてもらう時は「少しでもわからないと思ったことがあったら作業を止めて、すぐ質問してください」と言います。
言葉って言うのは「出来るだけ伝わるように伝えなければいけない」というのがあって、まぁ空気読める人にとっては「お前理屈っぽい!」って感じで怒られる時あるんですけどね。

個人的には普段の生活の中では、出来るだけ「何かあったら」という言葉は使わないように心掛けているつもりですが、全く使ってないかというと、これもまた自信は無いですけどね。

いいなと思ったら応援しよう!

センチュリー・大橋
ご一読ありがとうございます。お読みいただいた記事がもし無料、あるいは価格以上の価値があると思ったら、フォローならびに、サポートいただけますと幸いです。