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ポピパの不人気理由は作画でもアニメでもない:答えは客層の問題

CoCo壱で今、ガールズバンドパーティとコラボして、900円以上買うと景品のクリアファイルがもらえるキャンペーンをやってますね。
その前はローソンでキャンペーンをやっていて、そのキャンペーンに合わせるかのようにYoutubeでは公式アカウントが1期と2期と、ガルパピコの動画を期間限定で公開しています。
きっと再放送のためにスポンサー見つけるより、ここで動画を公開し、新規ユーザーを得てグッズやアプリ収益に繋げようという考えだと思いますが、おかげさまで私もガールズバンドパーティを楽しめています。
CoCo壱には店舗限定メニューもあったりして、京都に行っていたこの3日間で、関西限定の牛すじ煮込みカレー、伊勢田店限定のカレーきしめん、左京区百万遍店限定のチキンドリアを楽しんで来ました。
この京都旅行に関係するCoCo壱訪問で3回連続で戸山香澄を引いたのは笑いましたが、主人公バンドであるポッピンパーティはかなり不人気であることで、ポピパファンの悩みのネタになっているようでした。

こちらの記事を読ませていただいても、かなりポッピンパーティの人気の無さに対する悩みを感じました。
各バンドの中で、ハローハッピーワールドの人気は規格外過ぎるのでさておき、各バンドの人気はこのような順位になっています(2017年データ)。

2位:Roselia             :41426票
3位:After glow       :34650票
4位:Pastel Palettes:33077票
5位:Poppin Party   : 32912票

とりあえずエビデンスとして残ってるデータはこうなってます。
1位と2位に1万以上の差がありましたが、2位と3位の差も結構ありますね。
じゃあここでなぜPoppin Partyが最下位だったのか、少し分析してみましょう。

アニメが酷かった?

先の提示させていただいたnoteではアニメが酷かったことが指摘されていましたね。
TwitterをみてもYoutubeコメントを見ても作画の評判が悪いのですが、個人的には作画は全然良かったと思っています。
いわゆる一般的にアニメオタクと呼ばれる層がどれだけの品質を求めているかはちょっとわからないのですが、猫耳じゃない戸山香澄は普通に魅力的でしたし、香澄のぶっ飛び具合なんかも突かれてますけど、まぁアニメの主人公って大抵どこかぶっ飛んでます。
悟空(ドラゴンボールZ)はニートのバトル狂、高海千歌(ラブライブサンシャイン)は「スクールアイドル賠」とか「μ's」を「ユーズ」と読んだりとか、保登心愛(ご注文はうさぎですか?)は「アイド・リケ・モレ・ソメ・モレ・コフィ」という迷言があります。アニメの主人公なんて、みんなどこか変なのです。
戸山香澄もなかなか目立つ変さ加減がありますが、バンドを一つのベンチャー企業として見た場合、やはり創業社長でイチから組織を作らないといけないなら香澄でないと主人公は務まらなかったのだと思います。
なので一般的なアニメオタクという人達がどう考えるかはさておき、私個人としてはアニメが酷いとは思いませんでした。1期についてはストーリーも良くできていたと思います。

順位が高くなるほど男子向け楽曲になる

さて、楽曲を聴きながら先の示した各バンドの順位を見て行きますと、順位が下から上に上がるにつれて曲調が男子向けに近づく事に気付きます。
特にRoseliaの楽曲は非常に顕著でして、タイトルのつけ方も非常に中二病向け仕様になっているんです。
ほら、日本語でタイトル振ってるのに、なぜか英語で読ませるでしょ?
作中では宇陀川あこが中二病キャラとして描かれていますが、実はあのバンド、氷川紗夜以外、全員中二病の気があります。
だから白金燐子だってデザインセンスが高いし、ボーカルもまた表に出してないだけで、結構な中二病臭がするわけです。
なのでRoseliaのライブは現実に行われたら、結構な中二病予備軍な男子がサイネリウム振ってると思いますよ。
続くAfter glowの楽曲もやや男子向けです。Roseliaのような露骨に中二病を狙ったものではないですが、普通の男子が聴いても良い曲と思えるような楽曲がAfter glowですね。
Pastel Palettesは基本コンセプトがアイドルバンドですから、まぁ男子ならAKBとかアイドルマスターのファンが好みそうな感じですかね。
残るPoppin Partyですが、彼女達の楽曲をは全体的に女子向けな感じになります。
年頃の頑張る女の子達向けな、そして自然体な女子のためのガールズバンドです。
それはステージ衣装にも現れていて、After glowはほぼ街に出るボーイッシュな私服、Pastel Palettesはゆるくてふわふわした衣装、Poppin Partyはステージ衣装ながら出来るだけ華美過ぎない自然体が意識されたデザインになっています。Roseliaは高貴さですよね。
なので、基本的にPoppin Party自体は極めて普通の女の子の方向を向いたガールズバンドなのです。
で、ガルパのプレイヤーっていうのは男性と女性どっちが多いのか。
そりゃ男性です。つまり総選挙で投票するのは多くが男性ユーザーなのです。
ただでさえ投票するユーザーの多くが男性ですが、ドラゴンボールや不良漫画、任侠映画が売り上げを稼ぐあたり、日本人男性は強さに対する潜在的な渇望っていうのがあります。強さに対する渇望は中二心とセットですから、作中でも楽曲でも強さを体現したRoseliaが人気出るのは自然なことなのです(寧ろ一位じゃないのが意外なくらい)。
で、After glowは中二度の薄い男子によく受けると同時に、多分セクシャルマイノリティに立つ女性の賛同を受けやすいバンドです。それが3位に来れる理由かな。
ある意味で男子がメイン投票者と考えると、女子向けの楽曲を歌うPoppin Partyがビリに来てしまうのって、やむを得ない面があります。
もし投票権を女性だけに与えた場合、結果はかなり変わると思いますよ。
ちなみに台湾で総選挙やったら、かなり逆に近い結果が出たそうです。
Pastel Palettesが1位でPoppin Partyは2位。そしてRoseliaがビリなんです。
実際問題、私も2期でRoseliaのあまりの超人ぶりにドン引きしてしまったんですが、これは日本のアニメオタクと台湾のアニメオタクがだいぶ違う方向を向いていることの表れでもあるでしょう。
ちなみに何故ハローハッピーワールドが圧倒的に1位だったかもなんとなくわかります。メンバーが愛すべきバカだからです。楽曲もファミリー向け。3チャンネルで使えるんじゃないかってくらいにファミリー向け。
まぁストレス社会の日本ですから、それだけ羽目を外してみたい願望を持ってる人が多いんじゃないかと思います。だからストレスの少ない(らしい)台湾で4位だったんですよ。きっと。

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センチュリー・大橋
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