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【朗読】さよならが苦手な子 過去の言葉
もうそのまま 知らなくていい事があったとして じわじわといろんな角度から たくさんの断面がつながって、形が出来上がったとき。 事実が見えて なんだか、とても悲しくて寂しかった。 そこで浅はかな行動をしかけた自分も なんだかんだ納得しきれず周りを責めてた自分も。 ただ、真剣に考えたことに対して。少し温度差のある返事がもっと悲しくなった こんなことたいしたことない きっと 欲張っちゃいけない ある日、テイクアウトしたココアを片手に 景色がとても綺麗な高台に行くと とても懐こい猫がきた 膝の上に乗りそうなくらい、人に慣れた猫。 日が暮れるのをぼんやり眺めてる間、ずっとそこに居た猫 帰ろうか と、立ち上がって バイバイ って言っても、いっそこっちを見てくれない 結局、最後まで。気付かないふりをした猫。 さよならが苦手なあの子を思い出した そしたら、さよならが苦手だった私の幼い頃も思い出した。 時間は人を落ち着かせ 愚痴を聞いてくれた友達は心を理解してくれ だからきっと大丈夫 素直にありがとうが言えたら大丈夫
【朗読】誕生日のこと
月のものがくる少し前は 夜中に何度も目が覚める 最近は尾骨が痛くて目が覚める あぁ、もう少しなのね、と また眠りにつくのだ 身体中の痒みは 意地になっていたけど 痒み傷がみすぼらしいから お風呂あがり薬を塗ったら 一気に痒みと傷が消えた 誕生日、時間を見ずに旅に出た 数週間前に、あ、行こ。と何となく思った 少し遠のいていた、大好きだったあの街 家から電車に乗るのも、駅からJRに乗るのもスムーズに行かず チープなカフェラテを飲んで待ちぼうけ 1時間半ちょっとの電車旅 久しぶりに降り着いたら、海沿いをたらたら歩きながら そうだ、と 行ってみたかったセレクトショップに。 素敵な服をたくさん試着させてもらって シルクのニットを買った 目的だったお兄の店は、謎の不在で閉まっていた ふむー、これはさっき教えてもらったカフェで待とうか。 小一時間、線路沿いの可愛いカフェでのんびり 待ち時間もなんか愛おしい もう開いてるだろ、と向かった目的地 入り口の白い布から顔を出したら 海賊かと思った、と言われた なんじゃそりゃ 会いたかったあの人は 相変わらず柔らかくて 輪郭のない世界に生きてると言った 1日の境目は朝日が昇るとき 愛とは?YES(肯定)と言った 役割があるのが嫌いだ,と言うから じゃあ名前もいらん?と聞けば やだ、みんなのこと呼びたい、と言う クローズの時間を大幅に過ぎるまでおしゃべりして ハイタッチをして帰った 初めましての出会いにも関わらず バースデー自己申告しまくって たくさんの人からおめでとうをもらった 真っ暗になった商店街を 小走りで駅に向かい 電車旅から家に帰ったら 思わず、あー楽しかった、 とこぼれた そーゆーことなのだ。 ありがとう #朗読 #ことばのむこう #尾道 #紙片