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【Book Talk 】あなたのお金は、笑ってますか?

立て続けに、2冊の本と出会った。
ここ最近はずっと頭の中がゴチャゴチャしていて、本を読む気持ち的余裕などほとんどなかったのだけれど。

どういうめぐり逢わせかこの本たちは、出会ってすぐに、たちまち私にとってお守りにしたくなるような本になった。

ーあなたのお金は、笑ってますか?ー

1冊目は、この一言から始まる『Happy Money ー作・本田健ー』。

巷でもトップクラスに有名な本なので、読まれた方も多いと思う。
この最初の一言に惹き込まれて、乾いていた喉を潤すように、夢中になって読んだ。そして読み進めるごとに、温かい気持ちになっていった。

『お金』というキーワードは、私にとって特にここ5年くらい、急に気になる言葉になった。多くはないけれど何冊かのお金に関する本を読んだり聞いたりした。お金に関するnoteはいつか書きたいとずっと思っていたけれど、ずっと躊躇していた。

お金に関する本というのは、たいてい成功者が書いているものだ。何の結果も出していない私が、お金に関する事なんて書いて誰が読むよ?そんな心の声が、私の邪魔をしていたのだ。

しかしフと思った。「『結果』ってなんだよ?『成功者』ってなんだよ??大金を稼いだ者だけが正義なの?実績がある人だけが勝者なの??」そう自分に問うてみた時、私の中の答えはノーだった。それは何より、この本に出会ったからこそ思えたことだ。

* * *

『お金』というと、ここ最近のビジネス書界隈では「お金は社会からの信頼の証」とか、「自分という価値を世の中にどれだけ提供したかがお金に出る」といった考え方が定番になりつつあるような気がする。

しかし私には、どうしてもこの考え方に馴染めなかった。
「信頼の証ってことは、私には信頼がないってこと?」「価値提供の対価ってことは、私は社会に対して何も価値を提供できてないってこと??」そんな考えが頭をよぎり、かえって焦ったり消沈したりしてしまっていたのだ。

しかし、この本の考え方は違った。

お金というものそのものには何の善悪もなく、それはただのエネルギーなのです。そしてそれは、それを持つ人の性質によって性格を変えます。

そのエネルギーには2つの種類 「Happy Money」と「Unhappy money」があります。

普通のお金が「Happy Money」に変わるケースはいくらでもあります。それは愛情や感謝、思いやり、友情を伴って流通しているお金です。反対に「Unhappy Money」は、不満や怒り、失望を伴って、しぶしぶ払ったり、あるいはそのような感情を伴って受け取ったお金のことです。

ー本文抜粋ー

あぁ、そうだよね、そうだよね。そうだったんだ・・・
『お金』を『エネルギー』と捉えるその視点が、私の中でこれまで感じていた感覚とカチリと噛み合った。

ずっとゴチャゴチャしていた私の頭の中が、霧が晴れるようにスーっとクリアになっていくのを感じた。
自分がこの先どうしたいのか、どう在りたいのか、どういう姿勢で生きていきたいのかが、次第に見えてきた。

頭の中ではずっとわかっていたつもりだった。でも、結婚して、子どもが生まれ、仕事を辞め、日々のあまりの慌ただしさと孤独に負けて、社会から切り離されたような気持ちになり、不安でいっぱいになっていた。いつの間にか「もっとお金があれば、もっといい人生になるのに」と、待ちの姿勢で、ただ手をこまねいて運命を待っているだけになっていた。

幸せは待つのではなく、自分から掴みに行ける。それは「いつか」ではなくて、今この瞬間から。そのためにまず必要なのは大金でもド根性でもなく、感謝の気持ちだったのだ。

私はHappy Moneyを回せる人でありたい。感謝の気持ち、応援の気持ち、愛する気持ちを届けるために。
それは、たった1円からでもできること。

この考え方は、子育てをする上でもとても大切な考え方なのではないかと思う。子どもにも『お金の教育』をする必要があるという世論も最近ジワジワ聞くけれど、この考え方はその教育のベースとして不可欠な要素なのではないかと思うのだ。

何が引っかかるかは、本当に人それぞれだ。同じような事を書いている本は他にもあるかもしれないけれど、私にとってはこの本が、霧を晴らせるきっかけになった。

少しでも不安や孤独を抱えながら生きている人に、Happy Moneyが届きますように。

* * *

2冊目の本についてはまた次回に。

#推薦図書

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