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24/10/12 抜けやしないなら押してみて
絶対忘れるから先に出しとかないとな〜と思ったもの、だいたい結局忘れる。
友人宅へ行くときの替えの靴下とか、舞台を見るときのオペラグラスとか、旅行するときの酔い止め薬とか。
そして、飲み会ににワインを持参したときのワインオープナーとか。
キングオブコントを見ながら友人宅でたこ焼きパーティーをしようと決めた我々の準備は完璧で、事前に具材ドラフト会議を行い買い物リストも作成したことによって、首尾よく買い物と下ごしらえを済ませた。
友人が地元のビールを買っておいてくれて、私はたこ焼きに合うと勧めてもらったオレンジワインを持参。BookRoadの醸し甲州である。
余談ですが、BookRoadのワインはそれぞれのエチケットにオススメペアリングの食材が書いてあるんですよ。
2023年の醸し甲州にはアボカドのイラストがありますが、2022年のものはタコのイラストでした。タコに合うのでたこ焼きにも合うんですね。たこ焼きの具材にはもちろんアボカドも買いました。余談終わり。
18時半の放送開始10分前にはテレビの前に座り、缶ビールを開ける。パキッといい音をさせて乾杯である。
セットの少ないコントをカッコいいと思っている人間なので(ラーメンズ大好き世代)、ロングコートダディのコントはカッコいい。ダンビラムーチョはスタッフに横柄とか金のいかつい時計をしているとか、オジサンの細かいところの描写がやたら上手い。たこ焼き器は場所によって火力が結構違うので、見極めてひっくり返したほうがいい。シティホテル3号室は設定と演技が上手で、たこ焼きのタネはミチミチに入れるとキレイな丸になる。あ、やっぱ青のりあるといいですねぇ。アボカド焼くとホクホクでいいですねぇ。
で、ワイン開けるか〜ってなったときにオープナーを持ってきていないことに気がついた。絶対忘れるから、と思ったはずだったのに。
ダメ元で最寄りのコンビニへ行く。友人に借りたサンダルをザリザリいわせて歩きながら、感想を交換。私はや団が好きでしたけれどどうですか。コンビニにワインオープナーはなかった。ですよね。スカイツリーの上が白く光っていてわぁもう冬かもと思った。友人は無視して「ワインオープナー ない」でスマホ検索をしてくれていた。
急いで戻ったけれどニッポンの社長は半分見逃してしまう。殴られる演技のときに一瞬ギュッと目を瞑るのがこわかった。
まずはフォークからいきます。ワインのコルクにフォークを突き刺し、捻りながら引き抜く作戦だ。
コルクが固くて半分も刺さらず断念。もっと刃物っぽいほうがいいかしらと、友人はカッターナイフを持ってくる。カッターナイフ。別のカッターナイフ。こっちの細めのナイフはどう?マイナスドライバーもあるけど?
武器めっちゃあるじゃんこの家。何?白鳥拳の使い手?水かぶるとアヒルになる人だったりしますか?
友人はスマホでよりよい方法を調べているが、私は触ってみながらやれそうな方法を探すタイプ。というか、全部力技でなんとかするタイプ。フォーク刺さんないかなぁとカッターで切り込みを入れてみたり色々やってみていたら、やればやるほどコルクが少しずつ奥に入っていってしまった。
奥にいれてどうするんだよ。
いい設定いいセリフ選びだったのにファイヤーサンダーは普通に見逃した。コルク抜きながらキングオブコント見るってなんだよ。
いやこれ逆か。もう押し込んじゃえばいいのか。
最悪フォークダメになるけどいいかと確認して、フォークでコルクを押し込む。一瞬だけ、これって分別どうなるんだろうな〜とか考えた。飲んだ後はコルクを取り出すためにボトルを叩き割る時間が必要ですか?
無事に(無事じゃない)コルクはワインの中へ。この時点で最終組の隣人がすでにスタートしていた。
キングオブコントを見る日のことを楽しみにしていたのに、結局この日のハイライトはオープナーナシでワインを開けたときのこと。人生ってだいたいこんな感じですよねと思う。
ファイヤーサンダーはTVerでもう一度観た。