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第19歌 訣別の日


《 大きな 庭の松の木の下

  ドラム缶の火に 

  赤茶色の古い表紙の結婚写真をくべた

  その日は

  まだ少し肌寒い 死の匂いが 舞う日だった

  とまどうことなく その煙を眺める

  母の背中を

  春の陽光が ただ静かに照らして

  燃えてしまえ

  幸せ薄き 忘れてしまいたい日々の記憶など

  春一番にのって 

  

  口数すくなかった あなたの

  なによりの 

  訣別の歌 》



☆御礼☆写真はみんなのフォトギャラリーから頂きました。

チェロで大学院への進学を目指しています。 面白かったら、どうぞ宜しくお願い致します!!有難うございます!!