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【モノを売るだけではない、ライブコマースが企業に与える影響とは】関西発のスタートアップ「Cellest」がライブコマースのインフラ化に挑む理由とライブコマースが秘める可能性。

みなさん、こんにちは!

Cellest広報担当です。ライブコマース事業を展開する当社は、7月より「ライブコマースの"イマ"が分かるnoteを開始しました。

前回の記事では、代表佐々木の自己紹介やライブコマース事業を始めたきっかけ、日本のライブコマース市場の状況を中心にご紹介しました。

本日は、"モノを売るだけではない"ライブコマースの可能性について具体的な企業の活用事例を踏まえて、ご紹介したいと思います。


ぜひ最後までご一読いただけると嬉しいです。


Cellestについて、簡単におさらい

当社は、ライブコマースを軸に事業を展開する関西発のスタートアップ企業です。2017年よりライブコマース事業を開始。ライブコマース販売事業では、国内トップクラスの実績を誇り、自社での販売だけでなくライブコマーサーの育成やサポート、ライブ配信のプランニングなどライブコマース事業の新規立ち上げに取り組む企業様のコンサルティング業務までをサポートしています。

2023年5月には、当社が運営するライブコマーサー専門エージェント「セレスト」所属のライブコマーサー「ぞうねこちゃんねる」の売上が過去最高となる1,500万円を突破。また、購入者数は12.6倍に成長しました。

そして2023年7月には、資金調達を実施。資金調達の背景は、ライブコマースアプリの新規開発に向けた投資が主な目的です。現在はライブコマース販売事業・ライブコマースコンサルティング事業が中心ですが、アプリ開発を進めることで、ライブコマースプラットフォーム事業へと事業領域を拡大していく予定です。

当社は、ライブコマースビジネスに多大なる可能性を感じ、情熱を持ち、日本におけるライブコマースのインフラ化を目指しています。なぜ、”ライブコマース”に魅力を感じるのか、その理由を具体的な取り組みを踏まえて、ご紹介したいと思います。

今回、紹介するのは、主にサロン商材・業務用化粧品・エステ機器の卸事業を展開されている、シンビシン様の取り組みです。中長期に渡り、ライブコマースをご活用している、その理由を代表取締役社長 宇多淳様にお伺いしました。

トレンドの移り変わりが早い美容業界において、在庫管理に課題を感じていたこと、販売チャネルの拡大による収益性の向上を視野に入れていた中で、ライブコマースを導入されています。5年間に渡るライブコマースにおけるノウハウをもとに配信を支援した結果、売上は勿論のこと、顧客満足度の底上げや商品PR、マーケティングデータ活用に繋げることができ、改めてライブコマースはモノを売るだけではない、ビジネスの可能性を感じることができました。


美容商社 株式会社シンビシンがライブコマースを活用する理由

ライブコマース導入の背景について

宇多様:ライブコマース導入のきっかけに関しては、第一に「新しいことにチャレンジしたい」という気持ちからでした。当社は、エンドユーザーに対しての商品販売は実施しておらず、サロン様に託していたので、商品販売数量はサロン様次第である状況でした。ライブコマースは、エンドユーザーとコミュニケーションを取りながら販売できる手段と知り「託す」から、近い形で販促支援が出来ると思い、トライしたのがきっかけです。
 
また、美容業界におきましては商品トレンドの移り変わりが早く、人気の品であったとしても短期間でニーズが薄れてしまい滞留在庫となってしまう商品がございます。エステサロン様、ヘアサロン様の「この商品が欲しい」というニーズに出来るだけ対応したいと、ロットで仕入れを行っていますが、どうしても滞留在庫となることもあります。在庫商品を提案できる手段として、ライブコマースを導入させていただきました。

実際の配信実績

宇多様:配信実績に関しては以下の通りです、平日にも関わらず、一日で300万円以上の売上を記録しています。 

▼6月の販売実績(平日)
販売商品 :美容商品(スキンケア・ヘアケア・健康商品など)
総売上  :337万円
購入者  :237名
購入点数 :1479点

 「商品宣伝手段・美容業界の新たな販路」宇多氏が考える、ライブコマースが事業に与える影響とは

株式会社シンビシン 代表取締役社長 宇多淳様

宇多様:ライブコマースは、全国各地のユーザーに対して、通常の営業時間外に商品を販売することができます。コマーサーとユーザーがコミュニケーションを取る対話型の販売手法なので、顧客満足度も高く、ユーザーにも納得して商品をお買上げいただくことができます。
 
「売上を伸ばすこと」は、会社を経営し事業を存続していく上で、常に追求していかなければなりませんが、ライブコマースは「収益性の向上」という課題に対して、効率的且つ直接的にアプローチをすることができることにも魅力を感じております。
 
ライブコマースを導入してから「消費期限の短い健康食品」を積極的に仕入れできるようになりました。仮に消費期限が短くなったとしても、そのことを伝え、承諾の上での適正価格で販売できることは、弊社としても非常に有難く、商品の取扱いアイテム数量も増やすことができました。

そのほか、商品の認知が向上することで卸先が販売しやすくなり、結果として取引量も増えていますライブコマースという「新しい取り組みをしている」企業として、PRや企業価値向上に繋がり、結果的に売上も増加する好循環を作ることができます。

「売上が0でも取り組む価値がある」ライブコマースの魅力とポテンシャルとは

宇多様:先ほどライブコマースが与える影響に関してお伝えしましたが、なぜライブコマースを継続して利用しているのか。私は、ライブコマースにはモノを販売するだけではない魅力やポテンシャルがあると考えています。具体的には、営業・マーケティング/PR・教育の観点で、以下4つのポイントを考えています。

Point1.
良い品は「良い」と商品価値を下げることなく定価でも販売できる
 
Point2.
全国各地、幅広い年齢層のお客様の生の声や反響をリアルタイムで確認することができ、マーケティングデータを収集することができる
 
Point3.
ライブコマーサーの販売トークを当社の営業に共有することで営業全体の底上げに寄与している
 
Point4.
セレストが運営する「ぞうねこちゃんねる」において、エンドユーザーの「これが欲しい」というニーズを「引き出す力」が優れており、顧客満足度の高い商品購買を促すことができる

以上のポイントから、例え売上が0円だったとしても、ライブコマースは経営判断として実施する価値があると考えています。


宇多様への取材を通し、改めてライブコマースはモノを販売する手法の一つではなく、マーケティングやPR、現場営業への教育など、企業が抱える課題に対して幅広く貢献することができる可能性があることを感じました。

ライブコマースは、まだ日本では浸透が進んでいないのが現状です。実際にどれだけモノが売れるのか、どのような影響があるのか、ライブコマースのインフラ化を目指す企業として、ライブコマースの魅力や可能性をより多くの人に知ってもらい、ライブコマースに携わる人を増やしていくことが当社のミッションの一つです。
 
今後も業種・業態に限らず幅広いパートナー企業と連携することで、日本におけるライブコマースの可能性や在り方を変え、戦略的な新しいシナジーを生み出してまいりたいと思います。興味のある方は是非お気軽にご連絡ください。