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息止めは大嫌い。水泳歴20年の私がフリーダイビングを始めたシンプルな理由

私は昨年、フリーダイビングの海洋種目で「水深100mに行く!」という目標をたて、特に7月から12月に集中してトレーニングを行ってきました。成果としては、PB(自己ベスト)が32m→61.8mに。今までフリーダイビングのプール種目しかやってきていなかった私が、どのように深度を30m伸ばしたのか?この5ヶ月間でやってきたことと、感想をまとめてみました。

水深100mに行く憧れはあったけど、最初は挑戦できなかった

本題に入る前に、なぜ私が水深100mを目指そうと思ったのか、簡単に少し触れたいと思います。

今まで私は、大学4年生まで20年間、競泳をやっていました。フリーダイビングを始めた理由は、「ダイビングにも競技があるんだ…。競泳のときみたいに試合に出るワクワク感や自己記録更新の達成感を味わいたい!」という、シンプルな理由(※)。泳ぐのが好きでしたし、競泳と同じ”水”をフィールドにするので、これまで培ってきたスキルも活かせるかな、とも思っていました。でも競泳選手時代は、25m息を止めて泳ぐのすら大嫌いでした(笑)。でもフリーダイビングを始めるときは、そのことは特に気になりませんでした。息を止める競技よりは“新しい競技”として受け入れられたのかもしれません。
※フリーダイビングは競技会に出るためだけでなく、リラクゼーション効果を求めて潜ったり、純粋に海で遊ぶためのものでもあります

ただ、フリーダイビングを本格的にやるにはひとつ壁がありました。それは”お金がけっこうかかること”。もちろんどんな趣味でも、お金はかかります。でも当時(今も)の私には生活に余裕を持って趣味にお金をかけられるだけの貯金はなく、海でのトレーニングに交通費往復5,000円、インストラクション費13,000円ほどをかけられる状態ではありませんでした。

フリーダイビングというと、海で垂直に潜っていくことを想像しますよね。私もそのイメージで、それに憧れていたのですが、一これは旦保留…。最初は都内でも練習できるプール種目に挑戦することにしました。

プール種目は平行潜水

今のところプール種目では、世界選手権に2度出場できましたが、まだまだ挑戦していきたいと思っています。

2024年世界選手権出場時

一方で、フリーダイビングの世界を知れば知るほど、「海で水深100m行くのって、人間の限界に挑戦してるようで、かっこいいなぁ。私も行ってみたいなぁ」という、心の底に秘めた目標がどんどん強くなっていきました。

現実的な目標になったきっかけは、ひとつの出会い

今年、春頃に神奈川県の真鶴でフリーダイビングを教える大地自由潜水倶楽部陳大地さん出会ったことが、大きな転機でした。ダイビング指導団体「SSI」のフリーダイビングインストラクターコースをダイビングウェブメディア「ocean+α」で取材することになり、私はフリーダイバー兼ライターとして参加。大地さんと関わることになりました。

正直、最初話したときは、お互いに様子を伺っている状態で、今のように指導を仰げるような関係性になれるとは思っていませんでした(笑)。それでもフリーダイビングインストラクターコースの取材を通して、徐々に信頼関係が構築されていきました。インストラクターコースが終わるころには大地さんに「これからも真鶴の海で練習させてください」とお願いしていました。

真鶴での練習開始当初。左:セリーナ、右:大地さん

#02に続く

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写真:Tomoya Murata

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セリーナ【フリーダイバー/スキンダイビングガイド/ライター】
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