火亂瀑布 ~筑前国の魔法剣士
福岡県福岡市早良区石釜にある滝のお話です。
火亂瀑布(からんばくふ)
なんと、現代風にいうなら、筑紫の国には、火亂という魔法剣士がいたということですね。萌えます!
ではこの火亂という魔法剣士はどんな人物だったのでしょうか。
火亂が住んでいたという那珂郡にその記述をみることができます。
火亂社
あらら悪人だったんでしょうか。
他の伝承では、火亂は、毎日那珂郡の別所村と早良郡の石竈村の滝を行き来していたそうです。単純に見て10km以上あるんですけど、片道3時間歩いてたんでしょうか。馬に乗ってたかもしれませんね。
弟子の式部という人物は、心正しい人と伝わっています。心正しい人が悪人の弟子になるでしょうか。悪人が罪についての道理を説くでしょうか。火亂は、何でも出来すぎて、土地の権力者に睨まれてしまったのかもですね。
今と違って、権力者に睨まれたら家族ごと村八分されて生きていけなくなるし、式部は泣く泣く師匠の火亂を討ったのかもしれません。
火亂もそんな式部の心情を組んで討たれたのかもしれませんね。(師匠だし魔法使えるしほんとは式部より強いよね)
現在の火亂社
火亂社は、時間の経過とともに花亂神社(花乱神社)に改称され、音を残して文字が変わりました。そして、やがて福岡県那珂川市別所の山神社に合祀され、火亂の社は存在しなくなってしまいました。山神社には、花亂神社の祭神が久延毘古神であるという由緒が伝わっています。現在では、静かな山間にある社で、火亂の名前も微かな伝説を残すのみです。
※久延毘古神…田の神、農業の神、かかしの神。
現在の火亂瀑布
花乱の滝として、地元の人に愛されています。ただ石釜から滝に至る道が狭く、3ナンバー車は離合に苦労するので、気をつけてくださいね。
弟子に討たれる師匠の話…あ、「最強陰陽師の異世界転生記」の主人公の前世と同じ!\(^o^)/