日本昔ばなし風 桜島と霧島
祖母から聞いた話です。
むかしむかし、桜島山の神様と、霧島山の神様はお互いに背比べをして、自分のほうが高いんじゃ、と言い張って譲りませんでした。
そのときの二つの山の高さは同じぐらいでした。
そこで、次に山にきた旅人に決めてもらおうと話をしていました。
そして、そこに旅人の老婆がやってきました。二柱の神様はどちらの山が選ばれるか見守っていました。
老婆は、霧島山に登り、その頂上に履いていた草鞋を置き、新しい草鞋に履き替えました。
そうです。草鞋の分だけ、霧島山が高くなりまし