「カイロス」ロケット2号機、18日に打ち上げへ

 スペースワンは2024年12月16日、天候不良で打ち上げ延期が続いている「カイロス」ロケット2号機について、18日11時ちょうどに再設定したことを発表した。

 カイロス2号機は当初、14日11時ちょうどに和歌山県串本町にある発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げられる予定だった。しかし、射場上空約10kmの上層風が強く、ロケットの飛行に適さないと判断されたことから、打ち上げの約30分前に中止となった。

 同社は翌15日にも打ち上げを試みたものの、14日と同様の理由で中止されていた。

 これを受け、スペースワンは新たな打ち上げ日について、18日を目指し、関係機関との調整や天候調査を進めてきた。その結果、16日になって、正式に18日に打ち上げを行うことが決まった。

 打ち上げ予定時刻は12月18日11時00分00秒で、打ち上げ可能時間帯は11 時00分00秒から11時20分00秒まで確保されている。打ち上げ時刻は、打上げ時間帯の中で再設定される場合があるとしている。また、打ち上げ予備期間は12月19日から27日まで確保されている。

 カイロスはスペースワンが開発したロケットで、契約から打ち上げまでの時間を世界最短にするとともに、世界最高の打ち上げ頻度を目指している。

 1号機は今年3月に打ち上げられるも、離昇直後に爆発し、衛星の軌道投入は果たせなかった。

 今回の2号機には、50kg級のマイクロ衛星1機、3Uキューブサット4機の計5機の超小型衛星が搭載されており、高度500kmの太陽同期軌道に投入される。衛星の軌道投入が成功すれば、民間企業が独自に開発したロケットとしては日本初となる。

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