担当授業日記 (2020/10/16)
今年度の7回目の授業を終えました。「担当授業日記」として,感想などを述べていきたいと思います(これは3日前の授業についての日記です)。
今回の授業の内容
統計学の内容として,統計的仮説検定について解説しました。コンピュータ実習では,PowerPointによる資料の作成について扱いました。
提出用の練習問題では,標本抽出,推定,標準誤差などに関する問題を出しました。
調べるスキルと伝えるスキル
個々人でスキルとして差があると感じられるものに,調べるスキルと伝えるスキルがあると思います。まず「疑問に思ったことを調べてみよう」となったときに,何をどのようにして調べるかということに関係するスキルで,大きな差があるように思われます。
極端な例を挙げるならば,出典や指標などが明確でないランキングを示したウェブサイトのデータを引用したものと,政府統計を引用したものを比べた場合,政府統計のほうを信用するというのは当然のことです。しかし,政府統計の存在を知らず,普段から見ているものが出典や指標が不明確なランキングを示したウェブサイトのようなものばかりであれば,そういったものを引用してしまうのも仕方がないと思われます。資料の調べ方や探し方については,一度はしっかりと教えられる機会があるべきだと思うのですが,そのような機会がなかった(あるいは,機会があっても身につかなかった)学生はいくらかいるように見えます。
もうひとつは,文章や図表を使って人に何らかの内容を伝えるというスキルです。単純に文章や量が多ければよいというものではないので,必要最小限で端的に内容を伝えられるということはかなり大切なのではないでしょうか。これらのスキルを伸ばすには教わる機会とトレーニングが必要ですが,この授業で少しでも気づきを得てくれたら嬉しいと思います。
以上,7回目の授業の日記でした。次回は数人の学生に調べたことをプレゼンテーション資料を使って発表してもらう予定になっています。
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