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#62【予備試験編】医師国家試験予備試験受験とその後
お久しぶりです!CEBUMEDです。
予備試験認定を受けてから、数年が過ぎました。
私自身、試験勉強が想像以上に大変だったため、なかなかブログの更新(noteの更新)が
出来ずじまいでした。大変申し訳ありませんでした。
ブログ開設より、愛読していただいていた読者、フォロワーの皆様には
お待たせしました!と言わせて頂きたいです。
私の受験がひと段落したため、ここ数年の軌跡を振り返っていきたいと思います。
主に予備試験に関する内容にはなるかと思いますが、今後試験を受験される方の一助になればと考えております。
2023年、6月
受験資格認定後の初めての受験に臨みました。
一部試験 9科目
基礎医学を主とした試験でした。
認定を受けてから、約9ヶ月間の準備期間を経ての戦いでした。
最難関と言われる、一部試験に挑むには少し準備が足りなかったように今振り返ると強く感じています。
そもそも海外生活が10年を超える私にとって、日本語で医学を学び直すこと
このことに想像を絶する苦労がありました。
まず日本語で勉強している内容が記憶に定着しないという致命的な問題にぶつかりました。
今まで英語で学んで、英語で理解し、英語でアウトプットする生活をしていたため、日本語で学ぶ回路が自分の頭の中で完全に焼き切れてしまっていました。
例えて言うならば、iPhoneの言語設定が英語なってしまっており
その設定を日本語に戻すような作業を強いられました。
英語で学んだ意識がなかなか抜けない中
私としての最善の策は『英語で学んだことを忘れる』という思い切った決断でした。
日本語のテキストを読んでいる時に、これって英語だと〜だよなっていうような再確認する作業を一切やめました。
要するに、まっさらなキャンバスに日本語で医学を学び直すという学習法です。
しかしこれに気づくのが少し遅かったことが実際の結果に大きく影響が出てしまいました。
科目別にゆっくり振り返っていきたいと思います。
解剖学
生理学
生化学
薬理学
免疫学
微生物学
病理学
法医学
公衆衛生
これらの9つの科目がそれぞれ10問ずつ出題されトータル90問
合格ボーダー60%
これが一部試験です。
6割で合格できるの?余裕じゃんって思われるかと思いますが
これが問題の難易度と共に絶妙なラインを保っていて、高い壁を築いています。
各科目10問しか出題されない点も非常に厄介で、たくさん点を取る試験ではなく
いかに点を落とさないようにするかという試験です。
日本のCBTの問題集なども目を通しましたが、CBTレベルだけではカバー出来ません!
実際の一部試験の合格目安をお伝えすると
毎年30人/130人ほど通過するかしないかの試験です。
一部試験がいかに困難な試験か想像に容易いかと思います。
一部試験をクリアすることが出来ず、何年もそこで足踏みをしている受験生は多々います。
裏を返すとここさえ突破してしまえば、あとは時間の問題です。
なぜならば、二部試験からの難易度はグッと標準化されるからです。
実際に、医師国家試験の内容とも重複し、勉強に対するモチベーションが向上します。
例えて言うならば、一部試験において基礎医学のマイクロな世界観の勉強は
このチーズはどうやって出来ているのか?牛乳の成分は何なのか?というような問いでした。
しかし臨床医学である二部試験からは、マクロな世界観となり
そのチーズ、牛乳を使って実際に何が作れるのか?といったような
より目に見えて、一般的に学びやすい概念へと変わります。
臨床医学の面白さが身に染みる瞬間です。
話は少し外れてしまいましたが、基礎医学があってこその臨床医学です。
一部試験での勉強は決して無駄にはなりません!
次回の記事から、各科目をより具体的に振り返っていこうと思っています。
今後ともCEBUMED.noteをよろしくお願い致します!