ジーンズを使い続ける為の知恵
Mud Jeansは、オランダのジーンズメーカーです。
「普段着」を借りる、借り続けるって無いですよね。
最近少しずつ「服」のサブスクサービスが増えてきましたが、そのサービスの代表格が「Mud Jeans」です。
そんなMud Jeansですが、サーキュラーエコノミーのこだわりを2つ紹介します。
① ジーンズのフロント部分が、ファスナーではなくボタンフライである。
なぜファスナーではなく、ボタンなのでしょうか。
サーキュラーエコノミー的に何が嬉しいのでしょうか。
それは「壊れにくさ」と「修理のしやすさ」です。
ファスナーだと上げたり下げたりと、ファスナーの接触部分に負荷がかかり、そのうち壊れます。そしてファスナーって壊れたら、直せる気がしないですよね。もう噛み合う気がしない。
一方、ボタンだとどうですか?
メタルのボタンであればまず壊れる事はない。壊れるというか、ボタンが取れちゃうくらい。でも、ボタンが取れても自分で直せちゃう。
壊れにくければずっと使い続けられる
修理ができればずっと使い続けられる
ここが大事なポイントです。
② ジーンズのバックのベルト位置にあるパッチが革製でない
ジーンズのバックにあるベルト位置にあるパッチって分かりますかね。皮のラベルが縫い付けられているやつです。
このパッチですが、Mud Jeansはこだわっています。
ヒントはリサイクルのしやすさです。
何をしたかというと「皮」のパッチではなく、布に直接プリントしています。
リサイクルは、素材が複合的であればあるほど、リサイクルがしにくくなります。ジーンズは布なので、そこに皮という素材がはいるとその皮をどう再利用するかというのが必要になります。
一方で、プリントであれば皮の事なんか考えずにリサイクルが可能になります。
このように普段皆さんもよく履いているであろう、ジーンズもちょっと目を向ければ長く使えるものに変わります。
機能性は同じなのだから、あとはデザインの問題。
そのデザインを「見た目」にふる事でカッコよさを狙うか、
「環境へのこだわり」でカッコよさを狙うか。
ジーンズに限らず、皆さんが普段ビジネスで取り扱っているものの、ちょっと見方を変えるだけで、サステナビリティ的にカッコいいものに変わるかもですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?