longcovidからのリハビリ④【呼吸リハとの出会い】
平畑先生の新型コロナ後遺症のサイトを見ると、呼吸リハビリ(以下、呼吸リハ)という取り組みが紹介されています。平畑先生と鍼灸師の野崎真治先生(のざき鍼灸治療院代表)とが行う呼吸法の動画が掲載されており、あお向けや横臥などのポーズで深い呼吸を行う方法が色々と紹介されています。そしてSNSで野崎先生の呼吸リハのオンラインセッションを行うというお知らせを見て、直感的でしたが効果があるのではと思い、申込みをしました。
セッションは9月から始まり、週1回のペースでzoomを通じ行われてきました。自分は初回から現在まですべて参加しています。これは倦怠感の軽減に効果を実感したためです。また体調や環境の変化に応じ、その効果も都度変わっているため、継続参加も必要と感じ行っています。
呼吸リハは、いくつかのパートにわかれており、例えば0番と呼ばれるパートはあお向けになり、両足を台の上に載せることで横隔膜を緩めた状態で呼吸を行うものです。他にも胸式呼吸と腹式呼吸を切り替えたり合わせたりしながら深くゆっくりと呼吸を行うパート、横臥の姿勢で背中を丸め背中や脇腹に空気を入れるようなパートなど、呼吸ひとつ取っても様々なバリエーションがあります。
最初は、zoomでの指示や指導に従い、形から入っていきました。難しい動作ではないため、自分でも横になったときなどに行えるもので、特に0番のパートは自宅でいつでも出来るものでした。自分は元々、腹式呼吸が中心のため、大きくゆっくりと吐いたり吸ったりする呼吸には抵抗がなく、無心になってセッションや自己で行うことができました。
呼吸リハによって自律神経のバランスを副交感神経優位に整え、また酸素を積極的に取り込むことで様々な炎症の回復につながるものと期待されています。日常でも、ちょっと負荷を掛け過ぎたと思ったときに呼吸リハを入れて体調を整えることが、だんだんと身について来ました。野崎先生によると、呼吸リハはお稽古事のように繰り返すことで身につくものであるそうで、毎週のオンラインセッションに、他の後遺症の方々と1時間参加しながら、自分なりのやり方を会得したと思います。
呼吸リハとの出会いにより、なかなか後遺症治療の機会がない中で、日々の生活や動作でも簡単に取り組めることで希望が持てたことが大きかったと思います。呼吸リハは、自分の力で少しでも症状を改善できることで、気持ちを明るくさせてくれました。またセッションに参加されてる皆さんも効果を感じられており、それも励みになりましまた。
健康な毎日を送っていた時を振り返ると、次々にこなさなければならない用事の中で息を止めてしまったり、あまり深く呼吸していなかったことが多かったと感じています。後遺症の回復のためのリハビリですが、健康を取り戻してからも呼吸リハで行ったゆっくりと深く行う呼吸動作を思い出し、酸素の取り込みを意識する毎日になるのでは、と思っています。
参考:URL
1) 平畑光一, 新型コロナ後遺症
https://longcovid.jp/
2) ヒラハタクリニック,【PS4〜5】コロナ後遺症、ワクチン長期副反応の呼吸リハビリ|鍼灸師 野崎真治先生
https://youtu.be/U7uZX74QZzk
※本記事は、個人の体験に基づくものです。