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longcovidからのリハビリ⑤【睡眠の大切さ】

自分の後遺症の一番の症状は倦怠感ですが、強い倦怠感を感じてひたすら耐えているのではなく、実際は横になって時が過ぎるのを待つことが多いと思います。もちろん仕事や家事、日常のことの多くが出来なくなり、精神的にも金銭的にも苦しい状況が続く方も多いでしょう。そうした逆境にも耐えながら、回復の道を探らねばならないのが、この後遺症の大変なところだと思います。

倦怠感が一番強い時期には、日中のほとんどの時間帯に横になったり、睡眠を取っていました。特に午前中は朝食後もすっきりせず、二度寝し昼過ぎまで睡眠を取っていました。昼食後も何もする気が起きず、横になってTVを観て過ごす毎日でした。

そのうちに体調が少しずつですが上向き、外出や身の回りのことなどをやれる気分にもなって来ました。朝起きて、今日はこれをやってみたいと思うようにもなりました。それでも午前中はゆっくり二度寝を欠かさないようにしていました。朝日を浴びて2〜3時間まどろむことも多く、取りあえずやりたいことも忘れ朝寝を続けました。このことが脳の疲労回復やエネルギーの充実につながると考え、実際の活動は昼食後からに制限をしました。もちろん活動が激しければすぐに反動が現れ、かえって悪化するので、無理をせず慎重に様子を見ながらになりますが、これは「ペーシング」(参考資料1)と呼ばれるリハビリの大切な考え方を参考にしています。

何週間か朝寝を続け、呼吸リハもはさんで休息を取りながら徐々に活動のレベルを上げていました。野崎先生の毎週2回目、呼吸リハ(参考資料2)と瞑想のセッションにも参加し、睡眠も深くなり、二度寝をしなくとも午前中の活動エネルギーが得られるようになって来ました。そうなると朝食後にひと休みしてから軽く活動しても、疲労感もあまり残らない状況になりました。活動時間は1時間程度にとどめていますが、やはり活動時間が増えることは社会復帰に向けたステップアップにつながるものと感じています。

現状では、まだ日によっては午前中も休むこともありますが、それもペーシングのひとつとして捉え、調整しながら少しずつ活動の幅を広げています。睡眠も、夜更かしをせず、また夜にも呼吸リハを行うことで質を高めることで、翌日の朝寝を解消できるようになっています。睡眠が後遺症のリハビリでは大切なことと改めて感じています。


参考資料:URL

1) ヒラハタクリニック,新型コロナ後遺症とペーシング
https://youtu.be/8hX9CgraPuU

2) ヒラハタクリニック,【解説】コロナ後遺症、ワクチン長期副反応の呼吸リハビリ|鍼灸師 野崎真治 先生

※本記事は、個人の体験に基づくものです。


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