見出し画像

ジーンズの寿命

服は穴が開いたりほつれたりするまで着ることが多い。ボタンが飛んでも気にせず着たりする。裁縫が出来ないということもあるが、裁縫店に持ち込めば済むことでもある。それもせず、とにかく着倒す。逆に着倒さない服はあまり着ずに廃品回収行きになる。穴やほつれは、愛着のバロメータということでもある。

ジーンズや作業着風の服なら、穴が開こうが、裾がほつれようが、まったく問題なく着ている。問題はどこまで着倒すか、ということになる。生地のヘタり具合、穴の大きさなど物理的な限界も当然ある。でも限界を超えても、まだ着たい服もあったりする。それは同じ服が二度と手に入らない場合にも当てはまることだ。

その点、ジーンズは定番品なら後継のものはすぐにみつかる。同じ型番、同じサイズのものを買って、ヘタった先代のものと色や生地の具合を比べながら、履きなれて行くのも楽しみのひとつになる。

ただし買い換えるのではない。いつか来るバトンタッチの時期への助走としてだ。先代の生地が透けて見えそうになるくらい着込む頃には、新しい服もようやくからだに馴染む頃になる。その時が先代の服の寿命となるだろう。

ワンサイクルは3年近い。あと何サイクルを回せるであろうか。

いいなと思ったら応援しよう!