longcovidからのリハビリ②【自律神経失調症の記憶】
covid-19の回復期にからだが重くなり、それでも必要な日常動作を行うと頭も重くなるような症状が出始めました。第7波での後遺症として倦怠感が多いことや、自律神経の働きに影響が出ていることなど、平畑先生のサイト(文献1)から学び、これは後遺症ではないかと直感しました。
自分は30代に自律神経失調症により半年間休職したことがあって、その時のからだの感覚や反応と、今回の症状が良く似ていることにすぐに気付きました。からだの力が抜けて、いつもできたことができなくなる辛さは、完治後も忘れることはありませんでした。当時は心療内科通院と鍼治療を辛抱強く行い、徐々に社会復帰することができました。この経験から、正体が良くわからない後遺症も、自律神経の働きを正常に戻すことができれば、少しは良くなるのではと前向きに考えました。
後遺症では全身にウイルスが残り、自律神経系以外の症状が出ることもあるだろうし、30代の自律神経失調症と今回のものがまったく同じとも言えません。しかし今回も自律神経の働きが大きなウエイトを占めていることを直感的に受け止めました。
30代の当時よりも今回は日常の行動力がかなり低下していました。そのため遠方の専門外来や針灸院などに通うことは難しく、近場での治療先を見つける必要がありました。
後遺症に関係の深いとされる慢性上咽頭炎(文献2)の治療法であり、自律神経の働きを整え効果が期待される上咽頭擦過治療(Bスポット、EAT)にたどり着きました。その治療を行う医療機関一覧(文献3)から、1時間以内で通える治療先を幸い見つけることができました。
治療効果はすぐに感じられ、倦怠感も軽減されたのですが、通院そのものが体力を消耗したり、また一時的に回復して他のことをやってみて負荷になったりで、一筋縄では行かない状況になりました。
参考文献
1) 平畑光一, 新型コロナ後遺症
2) 日本病巣疾患研究会,慢性上咽頭炎
3) 書籍『つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい』特設サイト,慢性上咽頭炎治療医療機関一覧
※本記事は、個人の体験に基づくものです。