after sun
先日、Amazon Primeで After Sun という映画を観た。直後の感想は、「ちょっと今観たらだめだったかも」だった。とにかく自分には重すぎる映画だった。
内容が重い軽い、ということではないのだが。なぜかものすごく心にかかる負荷がかかった。
なぜ観ようと思ったのか
After Sun で1番よく見かけるポスターに
「20年前のビデオテープに残る、11歳の私と父のまばゆい数日間。—あのとき、あなたの心を知ることができたなら。」とあり、キャッチコピーのように「最後の夏休みを再生する」と書いてある。
このフレーズに惹かれたことが観るきっかけとなった。
After Sun の感じ方
これはPinterestで見つけたポスターである。この映画は様々なポスターがあるのだが、私はこれが1番しっくりきた。
この映画は観る人によって感じ方がおそらく少し違うと思う。同じ経験がある人、無くても想像してしまう人、全く気持ちはわからない人など。
どこが苦しいのか
私はこの映画を苦しいと感じた。まず、映画の始まりから、もうお父さんの様子がおかしい。普通に生活はしているんだけど心なのか、なにか生きるために必要なものが全くなくなってしまっているかんじ。
映画を観た人たちの感想を見ると、このお父さんの違和感に気づくタイミングは人それぞれのようだ。
割と映画のはじめから、これって、お父さん死ぬんじゃないか。と思っていた。
ポスターにも「最後の夏休み」や「あの時あなたの気持ちを」などの表現があったからそこは確定だと思ってはいたけれど。
それでもお父さんの活気を失っていく姿(割と最初からなかったかも)とそれにはあまり気づかない娘(気づかなくて当たり前。11歳なんだもん)その対比にもう胸が苦しい。
苦しいポイントは山ほどあるんだけど、1番あぁと思ってしまったのは娘がお父さんのお誕生日をお祝いするシーン。
2人以外の人にも協力してもらってすごく楽しげにバースデーソングを歌ってもらう。
でもお父さんの顔がもうだめなんだ。何をしても生きる気力を取り戻しそうにない顔をしている。
最後に空港で娘を見送る父。
描かれてはいないがおそらく父親は自殺するなり、したのだろう。
そのあとは時間が進み、その時の父親と同じ歳になったと思われる娘が、あの父親と過ごした最後であろう夏休みに撮ったテープを再生するシーンに移る。
(あくまで私がそう感じたというだけですが)娘はおそらく女性の方と結婚していて(11歳のシーンでも若干匂わせる描写はあった)子供はいたっけな?そこは忘れた。
でも、若干疲れたような表情をしていて(テープみたからか?)(わからないけど)
おそらく父親と同じ歳になり、なんとなくその時父親が抱えていた苦悩を少しはわかったのだろうか、という終わりだった。
私はいまだにどこがそんなに胸に突き刺さって、苦しいのかはまだわからない。言葉にするのが難しい。
それでも少し救われたシーンもあった。
また気持ちを言葉にできそうになったらここに書き足す予定だ。