最初から完璧を求めないほうが、生産性は高くなる
最初から完璧な仕事をしなければいけないと思っていると、なかなか手が動かないものです。
結局、1時間たっても、2時間たっても仕事は進まず、泥沼状態。このように生産性が落ちている状態に対して、どのように対処したらいいのでしょうか?
不安に支配された完璧主義者には、直観に反しているように思える意見かもしれません。
でも、たいていの場合、ストレスを生むのは仕事そのものではありません。
「仕事をしなければいけない、それもうまくやらなければいけない」という考えがストレスになるのです。
時には、そうした意識を無視することです。
それで仕事に取りかかりやすくなるのなら、ひどい仕事をしてもいいのだと考えることも必要でしょう。
いったんまとまった量の仕事を終えてしまえば、後日もう一度見直して、修正するのは簡単なのです。
それに、「いい仕事をしなければならない!」と強く思い込むのをやめると、自分の中の創造性が解き放たれる場合もあります。
私がした最高の仕事のいくつかは、ひどい仕事をしてもいいと思っていた時に、まったくの偶然から生まれたものです。
もちろん、皆さんがしている仕事の種類によっても違います。
すべての仕事があとで微調整できるとは限りませんが、この助言は、仕事に取りかかること全般に対するものとしては有効です。
特に、鬱状態にある人で「仕事に取りかかるのが最大のハードルだ」というケースでは役立つはずです。
鬱状態にある時には、ごくごく簡単な仕事でさえ、途方もないものに思えることもあります。
ポモドーロ・テクニックも大いに役立ちます。
この方法は、時間を25分ずつに区切って仕事をするというものです。仕事を小さなまとまりに分割できるので、集中しやすくなります。
不安や鬱を抱えていなくても、単に生産性が落ちていたり、マンネリに陥っていたりする時にも、この方法は効果があります。
やる気が出ない時も、仕事をはじめること自体が巨大なハードルのように思えるものです。
「完成度の高い仕事をしなくていい。あとで手直しすればいい」と考えれば、少なくとも仕事に取りかかるハードルは下がります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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