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なぎなたを振り回してみて

社会人になってからは、運動から遠のいていた。小さい頃から運動嫌いだった。

だけど最近、電車に乗り遅れそうで空いてる方の階段を駆け上がる時に躓いてしまった。何か身体を動かす事はしたいなぁと考えていた。出来れば他の国に旅行とかで行った時に何かネタになるようなモノがいいなぁとも思っていた。なんなら運動嫌いな私でも出来そうなのがいい

そんな時に出会ったのが「なぎなた」だ。
あの有名な武蔵坊 弁慶が愛用していたというあの武器!

腕力が無い女性でも2mくらいの長い薙刀を扱う事で太刀とも渡り合っていたらしい。密着も激しさもそんなには無いイメージw

運動嫌いな私にもなんとかギリギリ出来そうな気がする。それに小柄な女性や子どもたちが長い薙刀を振り回す姿がとても美しい。それに袴がとても格好良い!よし、薙刀やってみようじゃん。

右も左も分からないまま、なぎなたの世界に飛び込んだ。

なぎなたを振ってみて、長い棒って腕力で振り回したら上手く振れないんだって分かってびっくり。

道着は風呂敷に包むと持ち運びがしやすいだなんて知らなかった。昔の日本人が作ったモノってこんなに効率が良いものだったんだ。袴がこんなに色々と結ぶ箇所が多い着物だったなんて知らなかった、畳み方もさ一回じゃ覚えられないの。昔の人って本当に器用だったんだなぁ。いやいや、不器用な私でも回数を重ねれば覚えられるはず!

「サラシ」で腰を縛って、袴がずれないように更に紐で縛られるとなんだか気持ちまでキュッと縛られるんだから不思議だ。それがなんだか心地いいんだからもっと不思議だ。これが日本人の血ってやつなの?(笑)

稽古中は身体を動かして汗をかくんだけど、頭がスッキリとする。綺麗な形になるように、集中して何回もなぎなたを振るだけだから他は何も考えない。頭も身体も凛としてくる感じ、それが心地良い。

 時々、辞めてしまう人も居る様。
確かに、大人になってから叱られる事や注意される事が減ったから。こういう初めての習い事の時はきついのかも。

今、心地良いと感じる瞬間もあるから。この気持ちを初心を忘れずにおこうと思う。













いつか、他の国へ行ったら「なぎなた」を紹介できる自分になりたい。30年後くらいには自分の道場を持って色んな国の人に教えれるようになりたい。その時には残心とか日本の事とか。色々な事も一緒に伝えられる自分になっていたいから。だから、今は頑張る。先生に教えて貰った事を覚えて、いつか人に伝えられる私になるんだ。


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