第2話 「ドレミファソラシド」が気持ち良い理由
おはようございます。FITです。
皆さんは、「音の順番」
と聞くと何を思い浮かべますか?
おそらく多くの人が
「ドレミファソラシドでしょ」
と答えるはずです。
でもこの順番にはちょっとした
秘密が存在しています。
今日はこのことについての記事
を書きたいと思いますので、
よろしければ暇つぶし程度に
ご覧ください。
さあ皆さん、是非とも
鍵盤ハーモニカの準備を!!
#1 ドレミファソラシドは気持ち悪い??
鍵盤ハーモニカの準備はできました
でしょうか?
あながち冗談でもなく、この記事を
読みながら実際に弾いてみる
ことでより理解が深まると思います。
鍵盤ハーモニカでなくとも、
最近ではピアノの鍵盤アプリ
を使って気軽に音を鳴らすことも
できるので、そちらをお使いください。
少々前置きが長くなりましたが、
さっそく本題に入っていきましょう。
まず先ほどの「ドレミファソラシド」
について少しばかり解説を。
下の画像をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1680417411396-1xRe9eCZTF.jpg)
幼稚園児でもこれがなんの
画像かわかりますよね。
そう、ピアノの鍵盤の画像です。
ここでは
「ドレミファソラシ」
までの鍵盤が表示されています。
最後の「ド」はいづこへ??
実は最後のドは仲間はずれ
扱いされます。
なぜなら一番最初の時点で既に
「ド」が存在しているからです。
この最初のドからシまでのまとまりを
「オクターブ」
と言います(聞いた事ある人も多いかと)。
そしてまたシの次からドが始まり、
そこでも同じようにシまで音が上がります。
つまり、画像に表示されている鍵盤を
ひとまとまり(オクターブ)と見なし、
それより大きな音、もしくは小さな音は
また別のひとまとまりとして扱われます。
「ドレミファソラシド」まで行っちゃうと
音的には気持ち良いですが、規則に従うと
一つの音だけはみ出ているので、
「ドレミファソラシ」までが
正しいひとまとまりなのです。
聴く分には前者の方が気持ち良いのに。
不思議ですねぇ…
ちなみに「ドレミファソラシド」の
最初のドと最後のドは
「1オクターブ違い」と表現できます。
#2 オクターブに音はいくつある??
もう一度先ほどの画像を
見てみましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1680418553340-MSBSZoZahq.jpg)
さあ、この中に音は
いくつあるでしょうか。
「馬鹿にしてくれちゃって~
ドレミファソラシ
の合計7音でしょ!!」
と思ってしまった方。
黒い鍵盤の存在を忘れてあげないでください。
一つのオクターブには
白鍵7音
黒鍵5音の
計12音が存在しています。
あまり黒鍵って弾いたことないですよね。
でもこの黒鍵も立派な音の一つなのです。
黒鍵の名前ですが、左から順番に
ド# (レ♭)
レ# (ミ♭)
ファ# (ソ♭)
ソ# (ラ♭)
ラ# (シ♭)
と言います。
ここで
#は「一音上がる」
♭は「一音下がる」
という意味を持ちます。
「ド#」はドより一音上なので
ド#と言うことができ、
またレよりも一音下なので
レ♭とも言うことが出来ます。
どちらも同じ音を指すので、
どちらをを使っても構いません。
(使い分けは一応ありますが
今回は深堀りしません)
話を戻しますと、
一つのオクターブは
「ドレミファソラシ」
ではなく、
「ドド#レレ# ミファファ#ソソ#ララ#シ」
が正しい音の順番と言えます。
ではこの順番で鳴らしてみましょう。
う~ん、気持ち悪い。
余計な音が追加されて気持ちよくなれません。
なぜ黒鍵をいれると気持ち悪く、
白鍵のみを順番に弾くだけで
気持ちよくなれるのでしょうか。
次ではとうとうその秘密を
明かします。
#3 気持ち良い音には規則がある
さあ、ここまで来ていよいよ
その秘密を見ていきましょう。
と言っても、実は仕組み自体は
超簡単です。
それは、「音の間隔」にあります。
なぜ、白鍵だけを順番にならすと
気持ちが良いのか。
それは、気持ちの良い音の
飛び方をしているからです。
![](https://assets.st-note.com/img/1680419916611-jkdMaOHIWB.jpg)
ドレミファソラシ
これは間違った
(途中であるはずの音が抜けてる)
順番で、正しくは
ドド#レレ# ミファファ#ソソ#ララ#シ
という事を先ほど説明しました。
この、本来あるはずの音を「あえて」
飛ばして次の音を鳴らすことに
気持ち良さが存在します。
分かりやすいように可視化すると
ド〇レ〇ミファ〇ソ〇ラ〇シ
です。機械的な説明をすると
鳴らす
一音飛ばす
鳴らす
一音飛ばす
鳴らす
隣を鳴らす
一音飛ばす
鳴らす
一音飛ばす
鳴らす
一音飛ばす
鳴らす
です。
ずばりこのステップがまさに気持ち良い
音の公式で、これを
「メジャースケール」
と言います。
この公式にはどの音から始めても
当てはまります。
試しにド#から始めるメジャースケール
を鳴らしてみましょう。
ド# レ# ファ ファ# ソ# ラ# ド ド#
「ドレミファソラシドになってる!!!」
でも音の高さが若干違います。
これがいわゆる「転調」というものです。
今度はレから始まるメジャースケール
を鳴らしてみましょう。
レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ
「これもドレミファソラシドだ!!」
# まとめ
今回の記事をまとめると
ドレミファソラシドの気持ち良さの秘密は
気持ち良い音を鳴らすための間隔
を示した公式(メジャースケール)
に従って鳴らしているから
です。
勘のいい方はお気付きでしょうが、
メジャースケール以外にも
マイナースケールが存在し、
それも決まった音の間隔を示しています。
またそのことについてもいつか
記事にしたいと思っているので
お楽しみに。
それでは。