ペットフードロスって…なに?
2018年がフードロス元年と言われる中「フードロス削減」に関するあらゆる取り組みが、各所で展開されています。特に今話題の「楽しみながらフードロスを削減する取り組み」をされている株式会社コークッキングさんのTABETEについては、本当に素晴らしく「直感的にフードロス削減に貢献できるアプリ」であることから、早く自分の地元でもレスキュー出来るお店が増えてほしいなーっと、楽しみにチェックしています。
また蔵出し.jpやおトクに試して社会貢献をテーマにしているotameshiも商品廃棄にフォーカスをあてた社会貢献ECとして、ニュースなどでよく取り上げられているのを見かけます。
こういった取り組みが増え、SNSを活用した「話題性」により消費者の視点がフードロス削減に向いているのを常々感じています。
今回は、そんなフードロスと並行して問題視されている、まだまだ認知度の少ないペットフードロスについて知ってもらえたらと思っています。
【その1】そもそもフードロスが問題視されている理由とその背景とは?
SDGs(持続可能な開発目標)というのが世界的に動いている事を、皆さんはご存知ですか?
SDGsは、2015年9月の国連サミットで150を超える加盟国首脳の参加のもと、全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。出典:http://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/index.html
全部で17の目標があるSDGsですが、その中の12番目に「つくる責任・つかう責任」というのが掲げられています(TABETEの川越さんがメイクマネーでもお話されていました)そのため、世界的に「食品ロス」が問題視されている事から2020年の東京オリンピックに向け取り組みを強化すると共に、2030年までに食品ロス(2015年度で646万トンの廃棄量とされている)の半減に取り組んでいる事が理由かと思います。
このSDGsに取り上げられている項目には、当然ペットフードも該当します。
では、犬や猫などのペットフードについては、どれくらいの量が廃棄されているのでしょうか。
【その2】ペットフードは実は「食べ物」ではなく「雑貨」である。
一般社団法人ペットフード協会が行った「平成29年度ペットフード産業実態調査の結果」によると、ペットフードの総出荷量は「596,270 トン(犬用:281,083 猫用:285,790 その他:29,397)」と言われています。
しかしながら、廃棄量についてはどこにも公表されておらず明確な数値は判明していません。仮に、もし1%が廃棄されているとした場合、約6,000トンが捨てられている事となります。
ペットフードの廃棄が社会的に問題視されていない…その背景として考えられるのは、ペットフードは雑貨に該当し「ペットフードが食べ物ではない」ことが一つの理由ではないかと考えています。また、残念ながらペットは一部の法律上「モノ」として扱われているという事です(動物愛護法などでは人が占有している動物については「モノ」とは異なる扱いがありますので、全てではありません)
ペットフードにも賞味期限はもちろん存在し、こうした背景もあることから、まだまだペットフードの廃棄には関心が集まりにくく、社会的改善が行われていないのが実情です。
【その3】廃棄になる前のペットフードに新しい循環をつくることで「つながる命」がある
ペットフードの廃棄にはいくつかの理由がありますが…大きく分けると
・パッケージが変更になった
・賞味期限間近のため、店頭で販売できなくなった
・外装にキズが出来てしまった
・外装の箱に打痕が出来てしまった
こうした事が原因でペットフードロスが発生しています。また、フードだけでなく首輪・リード・ハーネス・ウェア・おむつ・シーツ…etc…などのペット用品も同様の理由で廃棄が行われています(非常にもったいない!)
こうした反面、フードや用品の「飼育費用を理由にペットを手放す人」が多く存在し、悲しい末路を辿る動物たちがいる事…また、動物愛護の活動をしている方々が物資不足により支援を望んでいる実情を知り「もったいない」と「欲しい」を上手く繋げないか、という事で立ち上げたプロジェクトが
ペットフードロスゼロで想いと命をつなぐ
「Cocoro Connect Project」です。
【まとめ】ペットフードロスは、もったいないから始まる、一人ひとりが「捨てる」を「考える」こと
簡単にですが、ペットフードロスに関してcocoroの取組をご紹介させていただきました。まだまだ認知度の少ない「ペットフード」の廃棄ですが、安全で問題ない食べ物(ここではあえて食べ物と言いますが…)や用品が捨てられている事だけでも知ってもらえたら嬉しいです。
もし、それらが低価格で購入出来たり、寄付・支援などで救われる命があるとしたら…。また、最近では多頭飼育も増える中で、飼育費用を負担に手放す人が減るならば…。さらには「お金がかかるから…」という理由で里親を諦めている人たちが「新しいペットオーナー」になる事で、保護動物の飼育に踏み出してもらえたら、救われる命が増えると思いませんか?
cocoroは、そんな「想いの見える化」に引き続き取り組んで行きます。
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ペットフードロスに賛同していただけるペットメーカーさん協力のもと「捨てる」を「考える」をコンセプトに、低価格でペットオーナーに商品を提供出来る仕組みを作り上げた「社会貢献型ペット用品店cocoro」。
購入金額の一部を動物愛護団体へ寄付を行っておりますので、もしペットフードロスに興味を持って頂けたらお店を一度ご覧になってみて下さい。
まだまだ安全に食べられる、使えるペット用品に新しい流通を。
これからもcocoroは動物たちの命を救う活動を支援していきます。