知っておきたい『帰納法』と『演繹法』
みなさんこんにちは、キャリコン✋️きんさんと申します。
2023年にキャリアコンサルタント資格を取得してから、ちょいちょいと活動の領域を広げつつあり(ありがたい)、キャリコン活動用のアカウントを作りました。
せっかくなので、みなさんが日常のちょっとした場ですこし役立つかもしれないことを発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
早速今回は「聞いたことあるけど、ちゃんと説明できるかわからない」言葉をご紹介。
帰納法
はい、「きのう ほう」と読みます。イギリスの哲学者、フランシス・ベーコンが『ノヴム・オルガヌム - 新機関」のなかで提唱したものです。
(いきなり脱線するんですが、ベーコン氏は食品の"ベーコン"の語源となった、というエピソードがあるんですが本当なんですかね)
どういう内容かというと、個別の事実や経験(実験)からできるだけたくさんのサンプルを集め、一般論を導き出す方法、とされています。
帰納法によって得られた知識は、独断的でなく経験・実験による裏付けがある(ので良い)、とされているのですが、最初のサンプルが少なかったり違っていたりすると結論が間違ってしまうという欠点があります。
例えばこういうものです。
サンプルによる経験
・ウサギ1→にんじんが好き
・ウサギ1→にんじんが好き
・ウサギ1→にんじんが好き
↓↓↓ゆえに↓↓↓
一般論「ウサギはニンジンが好き」
演繹法
こちらは「えんえき ほう」です。初見で読めない単語の上位ランカーですね。こちらはフランス生まれの哲学者、数学者のルネ・デカルトの『方法序説』によります。
こちらは、一般的な法則や原理を個別の事実にあてはめ、理性的な推理によって真理をつきとめる方法、とされています。
演繹法では、前提が真理であれば結論も真理になります。反対に、前提が間違っていれば結論も間違い、つまり真理に到達しません。
つまり帰納法の対義語であると言えます。
例えば、
前提「人間は → いずれ死ぬ」
↓↓↓個別の事実にあてはめる↓↓↓
Aくんは人間だ →→→ゆえに→→→ Aくんはいずれ死ぬ
まとめ
いかがでしょう?同じように事実から規則性を見つけ出そうとする手法でもアプローチが違い、メリット・デメリットがありますね。
また、どちらにも共通して言えるのが「逆が真とは限らない」というところです。例えば今回取り上げた例でいくと、
「ウサギはニンジンが好き」 は 「ニンジンが好きはウサギ」
「Aくんは人間だからAくんはいずれ死ぬ」 は 「Aくんはいずれ死ぬからAくんは人間だ」
とはならないですよね。因果関係と相関関係のお話ですね。これはまた別の機会にnoteしたいと思います。
それでは!
キャリコン✋️きんさんは、副業キャリアコンサルタントとして、キャリア相談員、養成講座サポート等を行っています。キャリコン経験者をお探しの際はぜひXのDMでご連絡いただけると嬉しいです。