破墓(パミョ)観た。
たまたま、公開初日に公開日を知って、
どうしようもなく今日観たい気持ちにかられ、
レイトショーにて観てきました。
一番好きなジャンルはホラー、
一番好きな韓国ドラマはトッケビの私、
キムゴウンちゃんが巫堂(ムダン)として出演する作品を見ないわけにはいかない!
さて、その感想ですが、まずはネタバレ無しで。
とっても良かった!
ちゃんと正義は勝つ系のラストなので、モヤモヤしない。力のある作家が、コロナ禍の民衆に向けて敢えてスッキリするチームものを作ったということでしたが、本当そんな感じしました。
私は結構、モヤモヤオープンラストも好きなので、どちらでも受け取れる派ですが、それでもいい夢見れそうなラストだったので好き系です。
あとは韓国のお祓い、巫堂の装束などの文化を映像化した作品が結構好きなので、その欲も満たしてもらった感じです。シックな装束に身を包み、激しい動きと声でお祓いをするゴウンちゃんとドヒョンくんが魅力的でした。
さて。ここからはネタバレありでお送りする感想となりますので、ご注意下さい。
私は何が怖いって日本の陰陽師とそれにさせる「殿」の恐ろしい業、というか「鐵杭を刺す」ってそういうこと?!という行いが本当に怖くて引きました。本当にあったことかどうか、とかではなく日本人である私が「あー日本人ならやりそうだな」とか思うから怖い。戦争で被害を受けた韓国人ではなく、支配した日本の子孫が思うんだから。今の日本を見ても、敵というか『ヨソ』の国を潰すためには『ウチ』の民から犠牲が出てもそれは必要悪であるかのような、なんかそういうまとわりつくような闇がこの島国にはある。しかも、その犠牲になった者は自らの犠牲を善と信じて疑わず、500年?知らんけど果てしない時を経てもなお、地の深くで閉じ込められてるなんて。まじ怖すぎ。
縦に棺が埋まってるのも意味わからなすぎるし(頭おかしいという意味の)、その上に偉い人(でも裏切り者)載せちゃおってのも怖いし、その人の子孫が100年も何かおかしいのに放っておくのも怖いし(親が親なら子もなんとやら)、狐が虎の腰を折る?とかいうチーバくんの目に住んでますという千葉県民の謎の自己紹介のような話で人が死ぬのもコーワイし、土を食べて「ここは良い土地ダナ」とか「ここはあかん」とか言うおじさんが急に未来の子孫が踏む土地ダゾ!とか言って正義に目覚めるのも怖かった。笑
でも最終的には、そのおじさんが、五行を知り尽くす者として、鐵杭をなきものとする方法を思いつく。あのシーンはまじカッコよかったよな!
あと、病院で取り憑かれた巫堂を守るおばちゃんと娘ちゃんの会話で「このニワトリ殺したくないなあ」という願いが叶ってよかったよな。
でも、韓国の人たちが日本の軍に虐げられて、戦争が終わっても鐵杭を抜くために国じゅうを回ったって話、いたたまれなかった。明るい未来を信じたい人間の心理、理解できるからこそ、自分が
その心の鐵杭を打った国の子孫であることが、悲しかった。
人間味という意味で言うと(急)、チョイ役の病院の霊安室アジョシ(おじさん)がめちゃくちゃ人間味あったな〜。世の中カネですよね、お金欲しいけどどーぞと言われるといやいやそんな、と断るくせに貰ったお金をポッケに入れたらカネの匂いがプンプンする謎の開けちゃいけない箱開けてみたい気持ちに駆られちゃう。オイオイ!って感じだったけど、人間ってそんなもんなんだろうな。でも、あれさえなければパク氏だかの家族も助かったかもしれんのにね。まあ、あのおじいちゃんも、100年も放っとかれてマジギレしてたし、多少なりとも道連れにしたかったんだろうね。(他人事)赤ちゃんすぐに殺さなかったあたり、本当の悪者ではなさそうとか思いました。
でも、国を裏切って敵国に寝返ったわけだものね、あんまり良い人でもなさそうですね。そう考えると、軽めの霊安室アジョシに開けてもらって最終的に大雨の日に「良いところへ行けないネエ」とか言われながら火葬される展開も自業自得な気もしてくる。
冒頭のおばあちゃんが死んじゃって寂しくて、入れ歯をこっそり持って帰っちゃった孫かわいかったなぁ。なんならお腹すいたから入れ歯は返してよお、っていうおばあちゃんもかわいい。子が子なら祖母も…?
とまあ、ちょっとふざけながらにはなりましたがレイトショーで駆け込んだ公開初日の感想レビューでした!!
読んでくださった方、ありがとうございました!!
これからも、韓国のエンタメ作品を楽しみたいです。ありがとう、良い薬です。
日付が変わる前に書き終わってよかった。今日は雨だったので、火葬は行われてないのでしょう…ね?
なにはともあれ、金曜の夜ですし疲れも溜まってるので、早く寝ます。おやすみなさい!