【eFleadh体験記】豊田耕三さん
こんにちは!CCÉ Japan(アイルランド音楽家協会 日本支部)です。
今年5月、アメリカ合衆国・イリノイ州のThe Midwest Fleadh Committeeで、オンラインによる「eFleadh( the 2020 Chicago eComórtas Ceoil)」が開催されました。
本イベントについてはアイルランド政府も紹介しています。
https://www.dfa.ie/global-irish/staying-in-touch/latest-news/newsarchive/connectivity-in-the-midwest-during-covid-19.html
eFleadhで行われたバーチャル・ミュージック・コンテストには、日本から豊田耕三さんがFlute Over 18部門に参加。
「Gold」という輝かしい成績を獲得、という嬉しいニュースが入りました!
バーチャル・コンテストには自身が録音した演奏音源を送ります。
豊田さんが録音された際も
編集一切禁止で、1つのファイルに通しで録音することとなっているので、かなりの集中力を使います。
終盤のReelで大きなミスをして頭から全部録り直しというようなことも何度かありました(笑)
とのことで、いざ録音するとなると大変ですが、世界のどこにいても参加できるのは大きな魅力です。
世界各地のComhaltasのイベント開催への道のりが定まらない中、今後はバーチャル・イベントも増えることと思われます。
ご興味をお持ちの方は参加を検討してみるといいかもしれませんね。
なお、このeFleadhのバーチャル・コンテストは、The Midwest Fleadh Committee独自のコンペティションなので、高得点でもアイルランド本国のフラー本選へのクオリファイはありませんでしたが、証書やとても丁寧なコメントの入った評価シートを貰えたそうです。
豊田さんより、ご感想・Certificate(証書)・Comment Sheet(評価シート)・実際にバーチャル・コンテストに応募された音源をシェアしていただきましたので、以下に掲載いたします。
※掲載資料の無断転用・転載はご遠慮ください。
豊田さん、貴重な情報・資料をありがとうございます!
【感想】
このコンペティションは録音での審査になります。
通常のFleadhのコンペティションと同様の4曲(Jig, Hornpipe他, Slow Air, Reel)を順番に演奏して録音します。
編集一切禁止で、1つのファイルに通しで録音することとなっているので、かなりの集中力を使います。
終盤のReelで大きなミスをして頭から全部録り直しというようなことも何度かありました(笑)
録音のみで審査されるので、マイクなどもそれなりに準備をして少しでも良い音を録る工夫は必要かと思います。
審査はファイル名に名前を入れないように注意書きがある程、徹底したブラインド審査、つまり誰の音源かわからないようにして審査されるようです。
そういう意味では通常のFleadhよりも公平性が高いと言えるでしょう。
とは言え、審査するのは一人の奏者ですので、そこには好みも反映され、あくまで主観的な一評価と考え、極端に一喜一憂しないくらいの方が良いと思います。
それよりも録音を通して自分の演奏をもう一度見つめ直す機会としては、通常のFleadhのコンペティション以上の効果があるかもしれません。
2週間後の週末にはZoomでオンラインミーティングが開催され、招待も受けていたので一応参加してみましたが、シカゴ時間の正午からの開催で、日本時間の深夜2時からになるので、もう眠くて眠くて、その上、大半が偉い人達の挨拶、合間合間に指名されたコンペティターの演奏、それをひたすら2時間という構成。
ただでさえリスニングが苦手なのに、Zoomで音声が聴き取りづらく、眠気と戦いながら理解するのは至難の技で、肝心の演奏すら通信状況のせいで途切れ途切れになってしまう有様。
力尽きて途中でうたた寝していました。
母国語で昼間だったらもう少し楽しめたのかもしれませんが、内容としてはもう少し何か工夫があっても良いかなと感じました。
ただ、Zoomのリミットである150人が一堂に会する絵は初めてみたので、それは壮観でした。
今後もコロナ・ウィルスが治らなければこのようなレコーディングコンペティションの類はまた開催されるかもしれませんが、自分をブラッシュアップする手段としては面白いのではないでしょうか。
【Certificate】
【Comment Sheet】
【音源】
CCÉ Japan(アイルランド音楽家協会日本支部)とは
CCÉは「Comhaltas Ceoltóirí Éireann(アイルランド音楽家協会)」の略で、アイルランドの伝統音楽・ダンス・言語等の文化を未来に繋げるため、活動を行っている非営利団体です。本部はダブリンにあり、支部はアイルランド国内のほか、米国やオーストラリア等世界中にあります。
私たちCCÉ JapanはCCÉの日本支部で、日本でアイルランドの伝統音楽・ダンスを楽しむため、イベントやクラスを開催しています。
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