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メルマガ小泉悠と読む軍事大国ロシアの世界戦略

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2022年3月の記事一覧

第170号(2022年3月28日) 苦戦続くロシア、粘るウクライナ、踏み込めない西側

【NEW CLIPS】ロシア海軍の揚陸艦が爆発 3月24日、アゾフ海のベルジャンスク港に入港していたロシア海軍の揚陸艦が爆発炎上する様子が撮影された。  ウクライナ軍はこの数日前からベルジャンスク港をトーチカ-U戦術弾道ミサイルで攻撃していたが、今回の爆発が同じくトーチカ-Uによるものであるかどうかは明らかでない(事故説もあるい)。なお、この攻撃を受けたのは1171型揚陸艦であったとみられ、のちに沈没した。  このほかには775型揚陸艦2隻が損害を受けたとされる。 【今週

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第169号(2022年3月21日)ロシアの非核エスカレーション抑止攻撃

【NEW CLIPS】撃たないでロシアのシンガーソングライターであるゼムフィーラが『撃たないで(Не стреляйте)』のミュージックビデオをYouTube上にアップしました。 もともとは2010年に作られた曲ですが、今回の戦争のためにアレンジしたニューバージョンのようです。 【今週のニュース】「ウクライナの大量破壊兵器開発」ほかロシアの対インド軍事協力は継続  2022年3月18日、ロシアのデニス・アリポフ駐インド大使は、AK-203自動小銃の現地生産が間も無く開

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第168号(2022年3月14日) ウクライナ戦争三週間 核エスカレーションと北方領土

【インサイト】三週間目に入ったウクライナ戦争 核エスカレーションの危険と北方領土逃げ回るベラルーシと苛立つプーチン  ロシアがウクライナに侵攻してから三週間目に入ります。  この間、ウクライナは依然として首都キーウ(キエフ)と第二の都市ハルキウ(ハリコフ)を維持し続けており、本メルマガを書いている時点では攻略に向けた大規模な動きはまだ見られないようです。  また、2020年夏の反ルカシェンコ政権運動以来、ロシアに対して頭が上がらなくなったベラルーシは今回、ロシア軍の出撃拠点

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第167号(2022年3月7日)ウクライナ軍は何故善戦できているのか

【インサイト】ウクライナ軍は何故善戦できているのか粘るウクライナ軍  先月24日にロシアのウクライナ侵略(と呼ぶほかないでしょう)が始まってから間も無く二週間になります。  この間のウクライナの粘りは全く驚異的でした。米国の民間軍事シンクタンク「戦争研究所(ISW)」の戦況図が示すように、ロシア軍は北方及び南方から激しい攻勢をおこなっているものの、首都キーウと第二位の都市ハルキウは未だに陥落していません。  特にハルキウはロシア国境からわずか30kmという距離にあり、しか

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