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両親とのこと

三人兄弟の一番上だ。年子の妹と四つ下に弟がいる。
子どもの頃からしっかりしなさいと言われ続けてきた。もう大きいんだから、わがまま言わないでお母さんおばあちゃんの手伝いをしなさいと。昭和だなー。
体も大きくて、10歳過ぎたら母と同じくらいの背丈になった(母が小さいのもあるんだけど)。
五歳のクリスマスに素敵なパジャマ入れをもらった。編みぐるみのようで、妹と色違い。かわいくてかわいくて使わずに取っておきたいと思っていた。
それを見た弟が「ピンクのちょうだい」と言い出した。案の定、持って行かれた。特に補充もなく、ただただ私の手元からなくなった。嫌だと言えなかった。聞き分けをよくしないと、この家にいられないかもと思った(養子じゃないよ、両親の第一子です)。

育ててもらった恩はあるし、面倒見なきゃって気持ちはあるんだけど、ときどき子どもの頃を思い出すとしんどくなることがある。
つい先日微熱があって、でもちょっと実家に行かなきゃで寄ったんだけど。熱があるってわかった途端(玄関先で離れて話してたんだが)とっとと帰れみたいに言われてさー。
よく取れば早く帰って寝なさいなんだけど、どうしてもそうは聞けなかった。私たちにうつすなよ、寄るんじゃないって言われた気がした。人間、弱ってるとろくなことにならんなと思う。
今日は一日寝てた。なんとか熱も下がって明日からまた仕事だ。知人に言われた「専門職に自信を持て」を胸にして、働きます。

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