ホワイトデーまでに番外編
前回の最終回から数年後のお話し。
二人で手を繋ぎながら私は歩いていた。
それだけで、充分に幸せなのだ。
手を繋ぎながら歩くことを
どれだけ楽しみにしていたことか。
夢にまで見ていたくらいだ。
軽くランチを一緒に食べて。
一緒に話すと、
とても幸せな気持ちになれる、
不思議な会話を楽しんでいて、
「また、いつものような夢では?」
と思っても、目の前では
あの人が笑顔で話してくれている。
そうだった。
数年前の3月14日にメッセージを送ってから、
本当にいろいろなことがあった。
いろいろなことが。
そして、今はあの人が目の前で、
笑顔で話してくれていたり、
こうして手を繋ぎながら歩いている。
この幸せを手放さないように、
あの人のこの手を離さないように、
ずっと手を繋ぎながら歩いていきたい。
ホワイトデーまでに番外編~完~
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